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2008-12-17

非日常的な・・・?

こんばんは。ソメイです。

皆さま雑誌とかネットとかで時計を購入するにあたって、イロイロと時計を見ていると
いろんな機能が付いた時計を見ますよね。

デイトから始まり、クロノグラフやGMTなどなど色々ありますね。

「これはどんな機能ですか?」なんて質問も良く受けますが、
いざ説明させて頂くと、「便利ですね」というお答えや、「それいつ使うんですか?」
なんて、お客様によって反応は様々です。

今日はそんな沢山ある機能の中から「これいらないくない?」という機能にスポットを
当ててみたいと思います。

まず1番手はフランク・ミューラーの「ベガス」

写真右側のリューズにあるプッシャーを押すと、文字盤の真ん中にあるディスクがクルクル回ります。
ダイヤ付きのモデルだと、文字盤に埋め込まれたダイヤごと見事にクルクル回ります。
まさに日常の生活には全く必要ありません。
豪華なダイヤ入りです。   ダイヤもグルグル

2番手はピエール・クンツから「3レトログラードセコンド」

秒針が20秒ごと扇方に3つに分けられてます。
1つ目が動いて20秒経過して2番目にバトンタッチすると、1番目は「0」の位置にバシッと戻ります。
そして2番目から3番目へと同じ動きを繰り返していくという動きです。
お客様から「何で針が沢山あるの?」とご質問を受けて上記の内容を説明して実際に動いているところを
見て頂くと感激する方もいらっしゃれば、「ふーん・・・・」で終わってしまう方もいらっしゃいます。
まぁ、わざわざそんな複雑な機能を付けなくても普通の秒針で事は足ります。
クンツです。

3番手はブライトリングから「計算尺」
 
この機能は文字盤の端に書いてある数字と、インナーベゼルに書いてある数字を組み合わせる事で
各種計算が出来るようになってます。ただ全ての使い方をマスターするには、時計の説明書とは別に
付属している計算尺専用の説明書も読破する必要があります。練習用に紙製の模型がある位、
全ての計算をマスターするのには時間がかかります。
ずばり、計算機の方が格段に早いです。計算機は携帯にも内蔵されてますし・・・・。
計算尺  説明書と練習用の模型

☆番外編:アラスカプロジェクト

見て下さいこのケース。デカイです。
こんな大きさです。  belt
このケースが何かとご説明させて頂くと、1970年代初頭に宇宙での過酷な気温変化に対応できる時計を
製作する「アラスカプロジェクト」というのが立ち上げられました。
そこで開発された最大の特徴のこのケースは、マイナス148℃~260℃までの耐えられるという
ものすごい耐久性です。当時はプロトタイプで発売はされませんでした。今年待望のそのモデルを
復刻させて発売に至ったというモデルです。赤いケースはこのモデルを買うともれなく付いてきますが、
NASAの宇宙服でも持っていないと、皆さまが気になる腕にはめての耐久実験は出来ません・・・。
やった場合、両津勘吉張りの生命力がないと確実に死にます・・・(笑)

と、ここまでは私から上記のモデルを購入して頂いたお客様、すでに惚れ込んで購入されたお客様から
かなりの叱責・罵声を浴びせられそうな内容ばかりですが・・・・

そうは言いましても、機械モノには常にオーバースペック的なモノに憧れるのが男の子の宿命。
フェラーリやポルシェのスポーツカーを購入しても、常に300㌔で走らない?一般公道では
走れないのと同じだと思います。

やはり高級機械式時計は趣味の世界です。

日常の生活には全く必要の無い機能も、各社の技術者さん達が試行錯誤して生み出した仕組みや、
昔は生活に欠かせない機能だったりします。パルスメーターやテレメーター、耐磁機能、クロノグラフ
などなど、現在ほどの機械が発達していなかった昔には便利機能だったと思います。
また複数購入していく上で、人とは違う機能であったり、動きのギミックで楽しむなど、より趣味性の
強いモデルが好まれる傾向にあったりしますから各社志向を凝らしたモデルを開発しています。

上記のモデルの場合・・・
○ベガスはラスベガスのカジノで豪遊するような非日常的な感覚を日常生活で楽しめます。
キラキラ

○レトログラードの場合、秒針がセンターセコンド・スモールセコンドにしてもただ円で回るだけでは、
見ていて面白くない。「何月」「何曜日」「何日」で今まで動きが最高で1ヶ月で1回、もしくは
1日に1回しかレトログラードの動きを楽しめなかったのに、1分で3回も楽しめる。
それこそ1ヶ月に1回、1日で1回だと動く瞬間を見過ごした場合ショックが大きいですよね。
ダイヤ入りもあります。

○職業パイロットのお客様とお話する機会がありましたが、実際にパイロットの資格を取るにあたっては
今でも必須科目らしいです。昔のパイロットは現在ほど電子機器が発達していなかったので、きっと
生死を左右する位に必須の機能だったのでしょう。そんな時代の名残ですが、昔から大空に憧れを
持つ人間の気持ちは変わっておらず、この日本でなかなか自分でパイロットの資格を取得する訳には
いかないと思います。その憧れを腕に付けるというのも粋ですね。
この数字です。

その中でもアラスカプロジェクトはマイナス148℃~260℃までの耐えられるなんて、
オーバースペックなモノとしては最高ですよね。当時の開発者達は宇宙で使用するという
未知な世界に思いを馳せ、自分達の夢を乗せて開発していた事でしょう。
そんな開発者達の夢と汗の結晶として生まれたケースを現生に手に出来るなんてロマンですねぇ・・・。
宇宙船の中でも使えます。たぶん・・・

数ある機能を必要・不必要だけで判断するのはちょっと野暮ですね。
日常生活に必要の無い機能こそ、趣味の世界で「自分の1本」を選ぶ上での拘りの部分であり、
他の人の持つ時計との差異を明らかにする部分であり、どういうモデルを購入するかモデル選びの
キーポイントではないかと思います。

皆さま、次に時計を購入する際は非日常的な機能の付いた時計を購入してみませんか?
きっと今まで以上に機械式時計の魅力を満喫して頂けるでしょう・・・。

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