アイバです。
おかげさまで年間に何千というお品物を査定させていただいているのですが、
中にはびっくりするような経験をさせていただくことがあります。
いくつか紹介すると・・・
「こちら買い取っていただけますか?」
と、差し出されたのが見事にバラバラになったオメガのコンステレーション。
ビックリしてどうされたのか原因を伺ってみると、
東○ハンズに注油キットが売っていたのでチャレンジされたのこと・・・
手順が分からなくなって、部品も足りなくなったとおっしゃるお客様の顔は非常に悲しそうでした。
「お気持ちは分かりますが、それは無謀ですよ・・・」と言った私の言葉に、
「そうですよね・・・」とお答えになったのが、今でも忘れられません。
しかし東急ハ○ズもそんな危ない物を素人に売っちゃいけないですよね?
(この時計はお買取後、足りない部品を探し出して何とか組み上げてもらいました)
バラバラと言えば忘れられないのが、車に引かれてペッタンコになった金無垢のデイトナです。
自宅の駐車場で落としてしまったのに気が付かずそのまま車で踏み潰してしまったとのことでした。
冗談ではなく見事にペッタンコになっていて、念のために修理の見積もりを取ったのですが、
修理費が並行で新品が買えるくらいの請求で二度ビックリ!!
仕方がなく地金の重さでのお買い取りになりました。
お客様も納得されていたのがせめてもの救いでした・・・。
後にも先にもデイトナを金の重さでお買取したのはあれが一回です。
二回目は無い事を祈ります(苦笑)
お買取リの際には、大切に使ったほうが状態が良いので買取リの金額が良くなるケースが多いのですが、
中にはレアなケースも・・・・。
お下取りで時計をお持ちになったお客様でした。
IWCのケースから品物を出してみてビックリ!
中にはピカピカのマーク15が・・・・。
ピカピカといっても新品に近いと言う意味ではありません。
梨地でザラザラに仕上げられているはずのマーク15が、
見事に鏡面仕上げになっているではないですか!?
好みでそういう仕上げに直したのかなと思い、質問したところ毎日拭いていたらこうなったとのこと。
それはいくらなんでもないだろう・・・と思いまして詳しい話を窺うと、
きれいになると勧められてポリッシングクロス(研磨剤が入った磨き布)をご愛用されていたのでした。
毎日ポリッシングクロスで丹念に磨くうちについには鏡面仕上げのようにピカピカに・・・。
このケースでも査定額は再仕上げ代が差し引かれ、通常より安くなってしまったのです。
このような貴重な経験ができるのも皆様のおかげです(笑)
これはお金にならないなと思っても、念のために一度当店の買取ブースに持ち込んでみて下さい。
もしかしたら少しは購入資金の足しになるかもしれませんよ。
いつの日か買い取りブースでお会いできるのを楽しみにお待ちしております・・・