先日バイクのタンクを外すためにガソリンを抜いてから作業してもガソリンが派手に漏れて残念な事になったスタッフ・タカギです。
基本的に自分で出来ることは自分で作業をするのが好きなのでなんにでもアタックするわけですが・・・最近の作業はマフラー交換ですね。
以前着けていたのが正直『悪』を表現しているくらいにうるさいわけで大人なので静かなマフラーを・・・
時計の仕事も含め単位や規格などに左右される事が多いわけです。これは完全にお国柄が出るのが特徴的です。
- 国産はセンチ規格
- 米国産はインチ規格
なんか以前のブログでも書いたような気がしますが、さらに書いてしまいます。何で世界共通規格にしないのだろうか??今更そんなことはできないという事なのでしょう。
この内容を書くと毎回思い出すのは・・・私以前KAWASAKI乗りだったんで私の知人周りで共通している事がありました。
KAWASAKI空冷=KERKERのマフラー
これですな。このメーカーに手を出してサイレンサーを付けたりした時に出てくるのが、13mmのソケットやらメガネレンチ。
- 色々なバイクに乗って自分で整備すると確実に工具箱の中にある【13mm】
- 13mmを使う=USAマフラー
- 13mm持ってないと間違いなく困るUSAマフラー
でもよく考えたら本当は13mmではなんですよね。インチサイズなだけで一番近いサイズが13mmであっただけですね。2/1インチ=12.700mm。限りなく13mmに近いという事で・・・
まあ人間生きていくには色々な大人の事情とかあるのでしょう。どちらかの規格に合わせてしまえばいいのに・・・。
国産乗っている時はcm規格の工具がたまり、今ではインチ工具がたまっていく。でも不思議な事に高級工具(メーカー品)でとは思わないのがインチ規格の凄いところ。だってネジ自体の精度が悪いから・・・工具だと身近ではないのですが、他の物だと急に身近に感じる事があります。
ホイールはインチで考えたりします。センチ表記はしません。これだけを考えればインチが想像しやすい。テレビもインチで表します。センチで言われても想像が出来ない感じです。たしか柱時計もインチで分けていた気がします。文字盤の大きさで何インチというような感じで・・・
この記事の目次
『hz』で振動数を表記する時計
物が変わればイメージする感覚も変わるわけですが、最近よく目にするのが【hz】と表す時計です。
1~10という数字の表す感覚というのがあると思いますが、この数字がずれてくると違和感を覚えたりしてしまう事があります。でも振動数を英語表記するとhzとるなるわけで普通ですね。
ブレゲ タイプXXII 3880ST/H2/3XV
これが文字盤に【10hz】と書かれているわけです。普通に見た感じの印象だと【10振動】のような気がしてしまいますが、これは【20振動】なわけです。
36000×2=72000
エルプリメロの2倍で動くわけです。
ゼニス エルプリメロ ストラトス フライバック クロノグラフ 03.2060.405/21.C714
ゼニス エルプリメロ ストラトス。お家芸でもあるエルプリメロ/10振動と言えばエルプリメロという感じですね。
タグ・ホイヤーのコンセプトウォッチ「マイクロガーダー 5/10,000th」
異次元の世界、5/10000秒を計測するために誕生しました。歯車ではついに限界を迎え『マイクロガーターシステム』という機構を造りだし驚異的なクロノグラフの動きを作り出してます。この数字の大きさを競う方向が新たな戦局となるのでしょうか?
振動数が大きくなると得られるメリットはなんなのでしょうか。それは高速でテンプが反復運動するため外からの影響が受けづらくなる。
その『外からの影響』とは、腕を振った時の重力などです。
うーんこれからどんな方向に進むのだろうか・・・
リシャール・ミル ラファエル ナダル クロノフィアブル RM035 RM035
WE54というマグネシウム合金を使い40gという驚異の軽さを実現させています。と書いてあると凄いような気がしますが、何がすごいのかと思います。
WE54=Mg−5Y−4Nd
これがこの素材の合金成分ですが、マグネシウムにイットリウムとネオジウムが合わさっているわけです。次世代工業製品(おもに車のエンジンパーツに使い軽量化を果たす)に使うため開発されています。ミドルケースに使っています。
そして、ベゼルと裏蓋にはアルミニウム2000という素材を採用しています。2000番台のアルミなので“ジュラルミン”系という事ですね。
2000番台のアルミだと強度はかなり強い(飛行機のボディ等)のですが、耐食性という部分で辛いわけです。
“アルミニウム2000”を開発したという事は、既存のA2011・A2014・A2017・A2024とは違うA2000という事になるのでしょう。
A1070に近いという事は、耐食性も強く強度も高いという事ですね。強度・耐食・加工性に優れておりA3000を採用せず素材を開発するところにこの時計の凄さを感じてしまいます。
それにしても“40g”というのが凄いです。
実際重さを計ったところラバーベルト・バックルを含むと51g位になります。ケース側が40g位でベルトとバックルで10g位なのでしょうか?
RM035(全体重量)はどのくらいの重さなのか?
新品未開封のミンティア3個と10円玉弱です。
機械式の時計でこの重さです!!!しかもムーブメントだけだと4.3gという驚異。クロノフィアブル検定を取得しての“4.3g”。
クロノフィアブルテスト
一定の期間中、時計を模擬的に携帯した環境下においてその安定性を検査するものです。特殊な機器が使用され、時計がさらされる環境(衝撃・温度変化・湿気など)を想定して、
短期間で数ヶ月分に相当する不可を与えます。ムーブメントは機械的または物理的負荷 ― 衝撃、姿勢変化、温度変化など ― にさらされ、その間の動作(歩度、パワーリザーブ、様々な機構の耐久性など)が検査されます。スイス時計工業規格(NIHS)を参考に考案されたクロノフィアブル・テストは、ラ・ショー・ド・フォンにあるデュボワ社によってのみ行なわれています。
またこの試験は、全てのムーブメントを試験するスイスクロノメーター検定(COSC)のクロノメーター検定とは違い、商品の中からサンプルを抽出して行なわれます。クロノフィアブル・テストはカリテ・フルリエに合格するための要件となっています。
~hautehorlogerie.org参考~
という厳しいテストまで乗り越えての“4.3g”です。
では‘4.3g’とはどのくらいか?この10円玉よりも少し軽いという事です。
リシャール・ミルは流石です。