時計の選び方

防水時計の季節です

こんにちは、店長の荒井です。

東京では梅雨入りした途端に良い天気が続いておりますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

これから次第に暑さが増してきますと、いよいよ防水時計が活躍する季節の到来です。
店頭でも防水性能についての質問を受ける機会が増えますので、
本日は『防水』についてふれたいと思います。

先ず、防水性能の表示についてですが、
“〇〇〇m(メートル)”や“〇〇〇bar(バール)”もしくは“〇〇〇atm(アトム)”などと表示されます。
それぞれの単位の定義については、理科の授業の様になってしまいますので避けますが、
だいたい100m防水≒10bar防水≒10atm防水≒10気圧防水 となっています。

現行品については、特殊な時計を除いて、ほぼ日常生活防水は備えており、
30m(3bar・3atm・3気圧)防水です。
これは汗や湿気・雨に対する最低限の防水性能だとお考え下さい。
“30”などの数字が無くて、“water-proof” や “water-resistant”  のみ
表記されている場合もこの程度です。

50m防水から200防水くらいまでの防水性能は、一般的に日常強化防水と呼ばれています。
このレンジでは、100m防水の時計が多く存在しますが、
オーナーの認識に大きなギャップがあるのもこの100m防水ではないでしょうか?

“100m防水”と言いましても、もちろん100m潜って使用できる訳ではありません。
あくまで数値上の表記であって、運動により少しでも負荷がかかれば、水は侵入してしまいます。
それは皆さんご存知なのですが、『それでも100m防水ならば、プールで泳ぐくらい大丈夫でしょ♪』と
お考えの方が非常に多いのです。
確かにメーカーによっては『泳げます』としている取扱説明書も見かけますが、
当店ではお奨めしておりません!(むしろ禁止しております)
腕の動きによりかかる水圧は予想以上に大きく、この防水性能であっても水が入る危険があるからです。
その様な訳で保証の対象からも外れていますので、よりお気を付けいただきたいと思います。

安心してマリンスポーツを楽しまれるのでしたら、最低でも200m防水以上を備えて、
メーカーが“ダイバーズウォッチ”としているものをお選び下さい。
さすがに、ダイバーズウォッチなのに水に浸けないで・・・とは、慎重派の私も申しません。。。

最後になりますが、製造されてから30年以上経過している所謂“ヴィンテージウォッチ”に、
防水性能は無いものとお考えください。
当時は如何に優れた防水時計だったとしても、経年変化により防水性能は失われていきます。
当店では『非防水』扱いでの販売となりますので、こちらも十分にご注意ください。

ABOUT ME
BIN
【宝石広場 店長:時計業界歴30年】 好きなブランド:パテック・フィリップ、セイコー、ジャガー・ルクルト、IWC/プライベート所有時計:パテック・フィリップ 3445、ブランパン ニュークラシック、IWC インヂュニア/学生時代に時計が好きになって早30年、人生の半分以上を宝石広場で過ごしています。ファミコン世代でゲームとガンダムにずーっとハマったままのアラフィフです。

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