映画と時計

映画と時計㉘ 【ロレックス】

こんにちは、営業部の清水です。
今回は2012年のアメリカ映画『アルゴ』です。

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引用:2012 米 / ARGO / Warner Bros. (IMDb)

1979年にイランで実際に起こった「イランアメリカ大使館人質事件」を題材にした作品です。マット・デイモンとマブダチで、目に生気がないことに定評のある、ベン・アフレックが監督・主演しています。

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↑目が死んでる

-----事件発生の経緯-----

1963年、イランのモハンマド・レザーパフラヴィ―国王は、西洋化改革として「白色革命」を宣言。反発する急進派を中心とした反体制派を弾圧するも、国内経済の不調などにより国民の国王への不満が増幅。

徐々に反体制派であるルーホッラー・ホメイニーへの支持が高まり、現体制打倒の動きが強まったことを受け、国王がエジプトに亡命。ホメイニーは直ちにパフラヴィー国王から政権を奪取する。

その後1979年10月、国王がアメリカ入国(亡命)。元国王を受け入れたアメリカに対し、イラン国内で猛反発が起こる。首都テヘランのアメリカ大使館は占拠され、アメリカ人外交官ら52人が元国王引渡の為の人質にとられた。

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事件発生時、6人のアメリカ人外交官(客人)が暴徒から逃れ、カナダ大使私邸に匿われましたが、バレたら公開処刑です。なんとか彼らを国外に逃亡させようと、CIA秘密工作本部作戦支援部のトニー(ベンアフ)は、架空の映画『アルゴ』をでっちあげます。

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6人を映画のクルーに仕立て、偽造のパスポートでイランから脱出させようという計画なのです。真実味を持たせるために、アメリカ国内で大々的にプロモーションを行い、製作事務所まで作ります。国を挙げた大救出作戦は成功するのか…!?

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派手なアクションや演出などはない分、息を詰めて見る作品です。
この「話が通じない」人間(尚且つ残虐性も併せ持つ)を相手にするのがどれほど困難で恐ろしいか!

危険を冒して革命真っ只中のイランに入国して、自分たちを助けようとしてくれているトニーに「信用できない」だの、作戦内容に文句垂れたりだのでずいぶんな対応をする客人たちにやや引いたのは事実ですが、これがアメリカ人気質なのでしょうか。

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↑文句たれる方々

『ゴーン・ガール』でもロレックスを着用していたベンアフ。今作でもロレックスを着用しています。好きなのかな。

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が、作中時代は1970年代末です。なんとシード(16600)&ディープシー(116660)を着用しています。時代を合わせるなら1665とかなんですけどね。

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他のキャストは時代に合わせた、当時あったと思われる時計を着けてるので、なにか大人の事情があったのかもしれません。

ところで、アメリカ映画でこういう危険な仕事につく男の女房か彼女って、別居中か冷却期間中だったりで、男の仕事に理解を示さない(心配だからでしょうけど)描写が多いように思います。

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