こんにちは、営業部の清水です。すっかり秋らしくなってきましたね。日本では穏やかな気候で過ごしやすく、晴れた日はとても気持ちいい季節です。
所変わって独立云々で注目を浴びたイギリスは、年中曇天模様でイマイチぱっとしない気候が続きます。鉛色の空のイメージしかない。そこ英国にて、１９３０年代イギリス王に即位したジョージ６世のお話。
画像引用 : 2010 英 / The King’s Speech / Momentum Pictures, GAGA CORPORATION（IMDb）
アカデミー賞多数ノミネート、４部門受賞で大きな話題になった作品です。毎度、映画を観る時は前知識を一切いれずに観るので、なんかよくわかんない長ったらしい演説をする映画なのかな～表紙も地味だしと思ってたら！吃音症に悩まされた英国王のお話でした！
——————————-あらすじ——————————-
父王ジョージ５世の次男、アルバート王子は吃音に悩まされ、国民に向けた父の代理スピーチも散々な結果となり、国民からの失望をかってしまいました。これじゃイカンと、言語療法士ライオネルを訪ね、ともに吃音症を克服するための訓練を開始。これまでの療法士とは異なるやり方に戸惑いながらも、少しずつ心を開いていくアルバート。
しかしこの時代は第二次世界大戦直前、ドイツとの一触即発の緊張した状態が続き、戦争にむけて国民を奮起させ導いていく指導者が必要でした。前王ジョージ５世が崩御し、兄エドワード８世に代わり、ジョージ６世として新王として即位。そしてドイツのポーランド侵攻を受け、第二次世界大戦が勃発。
国民の意志を統一するため、ジョージ６世は緊急ラジオでスピーチをするのです…！
——————————-ここまで——————————-
もうね、スピーチが！！！！もちろん直前までライオネルと一生懸命練習しましたが、スラスラとまではいきません。ところどことつっかえながら、止まりながら、でもゆっくりと力強く、最後まで見事に演説しました！素晴らしい演技…！！
はぁ～（思い出して余韻）、、、時計です！アルバートがライオネルと吃音の訓練をしているシーンで、妻のエリザベスが懐中時計を持っています。
１９３０年代は、まだ自動巻きは普及しておらず、手巻き式が主流でした。エリザベス妃が手にしているのは、銀の懐中時計です。まさにこの当時、紳士や貴族の嗜みとして好まれていた一品です。これを計時器代わりに、発声の練習に使ったわけですねー。
当店にも、おすすめの懐中時計がございます！
IWCポケットウォッチ ￥９８，０００－
１９１０年頃のものなので、映画とはちょっと時代が違いますが、まさにアンティーク！な雰囲気たっぷりのお品です。こちらは「ダボ押し」という機構で、１１時位置にあるボタンを「押しながら操作」するという、ちょっと珍しいタイプです。
この「ダボ押し」は、１９００年前後の短い期間でしか造られなかったので、アンティーク好きな方には是非おすすめです！
ところで、ほとんどの映画には邦題や副題、コピーが付けられますが、内容を歪曲していることも多く、それに常々疑問を感じてました。今回のコピーも、見てから内容を観ればそう感じるのかもしれませんが、このコピーを見ずに観た感想としては、内気とは思わなかったので、ものすごい違和感でした。
吃音で人前で話すことをためらう様子を「内気」と表現したんでしょうが、作中のアルバート自身の性格は決して内気ではなく、むしろ何度も訓練をし王たるべき強い信念を持った人物だと感じました。なんだかな～。
そういえば療法士のライオネルさん、、、なんっか観たことあるなぁ～と思ったらキャプテン・バルボッサでした。
画像引用 : 2003 米 / Pirates of Caribbern : The Curse of the Black Pearl /// // The Walt Disney Studios（IMDb）
コリン・ファースはラブ・アクチュアリーで、ヘレナ・ボナム・カーターはハリー・ポッターでした。
画像引用 :
2003 英 / Love Actually / Universal Pictures（IMDb）
2007 米・英 /// // Harry Potter and the Order of the Phoenix / Warner Bros.（IMDb）
