修理・アフターサービス

腕時計トラブル:リューズが取れた|修理専門スタッフが対処法や費用を解説

こんにちは!
クルマを持っていないので真夏でもバイクに乗る宝石広場 時計修理センター渋谷スタッフの藤本です!

今回は、時計の操作に欠かせない「リューズ」関連で、注意しないと発生してしまうリューズが取れたというトラブルについて解説いたします。

↑カルティエのレディースウォッチ「パンテール」から取れてしまったリューズ

※バイクに例えると、ハンドルが取れてしまうくらい重大なトラブルです
機械式時計をお持ちの方は、誰にでも発生する可能性があります。
原因を正しく知り、トラブルが起きないよう是非ご参考にしてください!

時計に欠かせないリューズとは

ほとんどの時計の側面に取り付けられているリューズ
その「リューズ」は、どのような役割を果たしているのでしょうか。

リューズとは何か

リューズとは、漢字で”竜頭”とも表記される、時計を操作する重要なパーツです。
通常は直径3mmから6mmほどのサイズで、指でつまんで操作します。

↑通常とは逆の9時側に付けられた、ロレックスGMTマスターII 126710BTNRのリューズ

【リューズ・りゅうず・竜頭】
腕時計や懐中時計の、針の操作やネジを巻くためのつまみ部品。
寺院などで打ち鳴らす”釣り鐘”の最上部の竜の頭の形をした、金具や縄を通してつるすための部分に由来します。

腕時計ではリューズは3時側か9時側に付けられている事がほとんどですが、懐中時計は主に12時側の上部に付けられていたため、一番上にある大切な物という事で、英語では”かんむり”を意味する「クラウン CROWN」と呼ばれています。

↑かんむりのような形をした懐中時計のリューズ部分

機械式時計のリューズの役割

主に<ゼンマイの巻上げ(手巻)・日付合わせ時刻合わせ>を行います。

1つのリューズで、上記の主な3つの操作を、出したり引き出したりしてリューズの位置を変更して操作します。

↑固定された状態から、まず回転させて引き出してから操作する「リューズ」

操作しやすいように全周にわたり溝がある物が多く、頂点にメーカーロゴが施されていたり、宝石が取付けられていたりと、各メーカーがオリジナリティを主張するパーツです。

↑通常は見えない棒状の軸パーツ「巻真」がついた状態のリューズ

時計表面に露出している先端の「リューズ」と、ムーブメントへ繋がる「巻真」という凸凹が付けられた細長い軸パーツで構成されています。
「巻真」自体が雄ネジになっていて、リューズの内部は雌ネジの穴が開いておりボルトナットを締め付けるように組付けられています。

 

リューズ関連の時計トラブル

「リューズ」に関連する時計のトラブルは、どのようなものが一般的でしょうか。

※実際に、宝石広場 時計修理センター渋谷に問い合わせがありました事例をご紹介いたします

①リューズが抜けた(リューズ+巻真抜け)

巻真の凸凹部分とムーブメント内部のパーツ(オシドリ)の噛み合いが外れてリューズが抜けてしまう状態

↑リューズと巻真を横から見たところ

↑巻真の凹んだ赤色の円内に「オシドリ」パーツが噛み合って付けられています

通常は、「オシドリ」というパーツの凸部分が巻真の凹み部分にあると引っ掛かりがあるためリューズが抜けないようになっています。
リューズ操作で強く引き過ぎてしまったり、何らかの原因で内部のパーツがズレてしまうなど様々な要因によってオシドリの凸部分が巻き真の凹み部分から外れてしまうと、リューズが巻真ごと抜けてしまいます。

分解時にオシドリを解除してリューズを抜く際は押して凸部分を浮かすプッシュタイプが主流ですが、古い時計や現行の一部の古典的なモデルはオシドリがネジで留まっているため、リューズの押し引きでネジが緩んで凸部分が浮いてしまう事で抜けてしまうこともあります。

↑「オシドリ」がガッチリと噛み合った巻真を時計の真上から見たところ

赤い円の中の「オシドリ」の凸部分が巻き真の凹みから外れてしまうと、巻真が抜けます。

⇒ 元に戻すと一時的に直る事もありますが、時計を分解しての修理が必要です。

②リューズが取れた(巻真折れ)

リューズ操作時に何らかの力が加わって巻真が折れてリューズが取れてしまった状態

↑リューズにねじ込まれた巻真が折れています。

↑折れた巻真がリューズ側に残っている為、このままでは再使用できません

リューズに衝撃や強い力が加わったり、手巻きの異常な重さなど不調のまま無理やり操作したことで巻真パーツが折れてしまうトラブルです。リューズはケースから飛び出ているので、注意しないと無意識にぶつけてしまう事も多く、その他経年による金属疲労や水気侵入による巻真の錆で強度が落ち折れてしまうこともあります。


これはリューズだけではなく、クロノグラフのプッシュボタンにも同じ事が言えます。

⇒ 基本的には、巻真とリューズの交換が必要になります。

※巻真は交換必須ですが、折れ込んだ巻真を除去して歪みや変形が無ければリューズの再使用は可能な場合もあります。
防水機能面も含めて再使用が可能かどうかは新しい巻真を取付けてからの判断となります。

③リューズが取れた(緩み取れ)凸部分

リューズ時間合わせ操作の際に進行方向がネジの緩む方向の場合、固定力低下によって巻真からリューズが外れてしまい取れてしまう状態

【リューズ正面から見て反時計回りに回転させる=巻真を緩ませる回転】が巻真からリューズを緩める作用につながる事があります。

⇒ 比較的軽い症状で、再度ネジ込んで固定すれば再使用できる事が多いです。

④リューズが動かない(変形)

リューズを回そうとしても、全く動かない状態

ケースから飛び出ているリューズは、何かにぶつけたり引っ掛けてしまう事も多くあります。
強くぶつけてしまうと、ねじ込み式リューズはケース側のチューブごと変形してしまうことがあり、変形の程度によってはリューズは全く回せなくなってしまいます。
それ以外にも長年の使用によるリューズ周辺への異物の侵入や錆や汚れによって固着している事も考えられ、そのまま無理やり操作をすると破損の可能性があります。

⇒ リューズやチューブの交換が必要な場合がございます。
無理に動かすと破損することもあるためそのままご相談ください。

⑤リューズのねじ込みロックができない(ネジ山摩耗)

ねじ込みリューズを固定しようとしてもねじ込みが出来ない、
またはねじ込み量の減少がある状態

ペットボトルの蓋を開け閉めするような動作をする、ねじ込み式のリューズはネジ山が摩耗してしまうと締め込みができなくなってしまいます。
構造的に内部にバネが入っていて常に外側に力が働いている為、リューズの開け閉めではネジ同士が擦れ合いますので摩耗は避けられません。

またリューズとチューブのねじ同士がきちんと噛み合っていない状態で強引に閉めようとすると、一気にねじ山を摩耗させてしまったり斜めに締めこまれてネジ山が破損して開けることも締めることもできなくなるがありますのでご注意ください。
構造的にリューズにバネが入っている為、多少の抵抗はどうしてもありますがねじ込みには強い力は必要ありません。
丁寧にゆっくりと必要最低限の力でねじ込みする事を意識してみてください。

↑ロレックスのねじ込み式リューズ操作の動画紹介
リューズを緩め切った時に飛び出てくるのはバネの力によるものです。
ねじ込む時にはバネを軽く押し込みながら行います。

⇒ リューズをねじ込む時、少しだけ押し込みながら回転させます。
スムーズにねじ込めず、いつもと違う抵抗を感じた場合は一度完全にねじ込みを緩めましょう。

リューズが取れてしまった場合の修理料金は

”リューズが取れてしまったトラブル”の場合、どのような対応が正しいでしょうか?

そして、「修理」となった場合、修理代金や期間はどれくらいになるのでしょうか?

リューズが突然、取れてしまったら、、、

状況的に難しい場合もあると思いますが最優先でリューズを確保して、その後は無くさないように保管しましょう。

※残念ながら、自分でリューズを元に戻しても元通りにする事は難しいです。

リューズを無くしてしまうと、メーカーで”オーバーホール+リューズ交換”が必須となり、高額な費用と長期な修理期間が発生してしまいます。
腕時計は、小さなパーツが複雑に構成された精密機器です。取れてしまったリューズを強引に戻した場合、パーツの噛み合わせ等に不具合が生じて、正確に操作ができなくなる事があります。
取れてしまっても自分でリューズを戻そうとせず、無くさないように保管してそのまま時計修理専門店へご依頼ください。

リューズを無理に戻すことで、周囲のパーツにダメージを与えて、さらなる故障の原因になってしまう場合があります。
原因特定が難しくなる場合もありますので、取れてしまっても自分でリューズを戻さないことをお願いします。

■時計本体■
リューズが塞いでいた穴から異物や湿気が侵入しないようセロハンテープで穴をふさいでください。

■リューズ■
巻真が付いている場合は変形させないよう布などでくるんで保護をして、時計修理専門店までお持ちください。

リューズが取れたトラブルの修理はオーバーホール対応

”リューズが取れてしまった”トラブルの修理対応は、基本的にオーバーホールでの修理となります。

【オーバーホール】
機械式の時計であれば3年~5年でオーバーホールが必要と言われています。クォーツ式でも5年~7年でオーバーホールした方が良いとされています。
故障してからの修理ですと最悪の場合は、ムーブメントの交換などが必要になる場合もあり、その場合高級時計であれば高額な修理金額になってしまう事も珍しくありません。
オーバーホールは事前に弱っている部分を見つけ出し早めに処置する事で結果、費用を抑えたり時計の寿命を長くする事が可能な作業です。

【時計修理センター渋谷:オーバーホールについて】

オーバーホールの料金や期間の目安

機械式の場合:¥26,000~、1.5~2ヵ月程

電池式の場合:¥24,000~、1.5ヵ月程

※メーカー、追加機能、特殊モデルの場合は上記の金額+αになります

不具合の状態、クロノグラフやパーペチュアルカレンダーなどの追加機能、メーカーによって修理に関する料金や期間が変わってきますので、お電話・メール・LINEでご相談ください

【時計修理センター 渋谷】オーバーホール料金

【時計修理センター 渋谷】ロレックスOH料金

リューズに関する時計トラブル まとめ

時計を分解しての修理となりますので、電池交換メインの規模の小さな修理店ではなく、時計専門の修理店がおすすめです。

※リューズに関するトラブルが発生したら、まず下記までお気軽にお問い合わせください

▷ 時計の修理や外装仕上げや修理メンテナンス何でもお気軽にご相談ください【宝石広場 時計修理センター 渋谷】

リューズだけではなく、機械式時計は常に優しくお取り扱いください!

貴方の時計LIFEの充実に一役買いたい、わたくし藤本が時計修理専門スタッフ目線で書く次回のブログにご期待ください!

それでは(@_@)!

 

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