みなさん、こんにちは!
アフターサービス部のコジマです。
前回たかだか1週間ほど前には少し涼しくなってきましたね!なんて書きましたが
いやー、もう寒いですね!
夜中にバイクを走らせていると夏のジャケットでは体が震えてきてしまいます。
冬用のジャケットを探してみて、せっかくだからとBMWで揃えようとしたところ、ありました。
お値段ジャケットのみで10まんえん。。。。
どうにもならないなぁ。
さて、どうせすぐには手を出せないので。
次にどこに行くかを考え・・・10月1日ってアレですよね、
日本酒の日ですよね!
蔵元・酒造めぐりなんて楽しそうですね
1泊すれば飲みながらぶらついて、翌日のんびり帰ってこれますしね。
休日はおいしい空気とたくさんのお酒で胃袋満たして過ごしたいです 。
さて。
今日のお話はSINNについて。
SINNといえば耐磁性能やドライカプセル、アルゴンガスだったりと
どんどん独自のテクノロジーを開発しているのですが、
個人的にすごく気になるのが”HYDRO”システムです。
水に潜った時、深くへ行くごとにだんだんと時計かかる水圧が強くなりlまして
最後には水圧が時計の防水性や耐圧性を超えて壊れてしまいます。
そこで、たいていのメーカーはケースを分厚くして頑丈にしたり、
して耐圧性能を高めたりしているのです。
しごくまっとうな方法ですよね。
が、
が、です。このHYDROシステムでは時計内部にシリコンオイルを充填し、
水圧が高まる分だけ内部のシリコンオイルがケース内側から外側に力をかけ
非常に強い耐圧性能を発揮しています。
その防水性能は5000m。
5000mというと、あれですよ。
海だと完全に深海です。だいぶ手前、数十m潜っただけで日の光が届かなくなり、
500m手前でおいしいエビやカニなんかがいて、
1000m以降はもう深海探査船とかで行く感じですよ。
・・・話がそれました。
5000mの水圧というのは、だいたい500 kgf/c㎡
1 c㎡あたりで500kgの力が加わってます。むちゃくちゃです。1 c㎡あたりとかじゃなくても
十分どうにもならない力が加わってます。
どう考えてもオーバースペック!
というかですね、ケース内にシリコングリスを充填するということは
内部のムーブメントがグリスに浸っているということなんですよ!
普段歯車の注油量や動作抵抗に気を使っている身としては
正直意味が分かりません。
グリスひたひたでどうしてまともな動作ができるのでしょうか。
以前、どうしても気になりまして裏蓋を開けてみたんです。
・・・ひどいことになりました。
内部からどろどろのグリスがあふれ出して収集が付かなくなり、
どうにか裏蓋をしめ直しても流れ出たグリスはいかんともしがたく
文字盤上に気泡がぷかぷかと浮かんでしまいました。
時計のお仕事を始めてから10年近く経ちます。
が、グリスの劣化でなんだか茶色くなった物を見たことがあるものの、
未だ浸水したUXモデルを見たことがないです。
たしかに、何か作業が必要になったらすべてドイツ修理でお時間がかかってしまったり、
ただの電池交換ですらやっぱりドイツ修理だったりとありますが、
それを押してなおこの不思議技術には心惹かれるものがあります。
どうにかしてまた手に入れようかなぁ