こんにちは!宝石広場の高橋(巧)です!
皆さんは、起床時に目覚まし時計を使っていますか?
スマホのアラーム機能でしょうか?
私は、学生時代から愛用している大音量のデジタル目覚まし時計で毎朝起きています♪
そして朝の私は、自宅から最寄り駅までに信号が多く移動に時間がかかり、通勤の際に電車の乗り遅れや遅延などで遅刻しないよう、常に正確な時刻を秒単位まで気にしています。
(時刻9時30分が、09:30:01なのか09:30:59なのかで歩くペースに関わってきます!)
私のように『常に正確な時刻を知りたい!』派もいれば、『デイト表示や時刻が多少ズレていても調整するのが面倒だから気にしない!』派もいらっしゃると思います。
そこで今回は、常に正確な時刻を知りたい方にも、時計の時刻や日付の調整作業が面倒くさい方にもピッタリな「電波時計」をご紹介いたします。
↑電波時計を代表する人気モデル「SEIKO アストロン」
・電波時計とはどのような時計なのか知りたい!
・ビジネスシーンにオススメな電波時計を知りたい!
・人気の電波時計はどのメーカー?どんなモデル?
上記のような、『電波時計について、興味はあるけどもっと詳しく知りたい!』という方にピッタリな内容です。
この記事の目次
電波時計とは
「電波時計」とは、どのような時計でしょうか?
何か目に見えない電波を放っている時計?と思われるかもしれませんが、正しくは電波を受信して正しい時刻で動作する時計を表します。
↑”受信成功”表示があるデジタル式の電波置き時計
腕につける【腕時計】、目覚まし時計などの【置き時計】、大きくて壁に設置する【壁掛け時計】などの電波時計が存在します。
電波時計は、1990年に一般向けの製品が登場したテクノロジーです。
機械式時計と比べて歴史は浅いですが、高い精度を実現する時計に非常に有効な技術で、さらに現在は小型化や低価格化が進んでいるため、身近に見かける時計の多くも電波時計かもしれません。
↑普通の壁掛け時計に見えますが、6時位置にアンテナマークとwave(電波)表記
電波時計の種類
電波を受信して動作する電波時計には、大きく分けて【電波時計】と【GPS電波時計】の2種類が存在します。
この2種類は、「電波時計」と一緒にされがちですが、受信するデータの発信元が全く異なります。
電波時計
電波時計:地上にある標準電波送信局から送信される標準電波を受信する時計
標準電波とは、日本の標準時刻を伝えるために、総務省管轄の公的機関「情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))」により標準電波送信所から発信される電波です。
【世界の標準電波送信所】
日本(福島局:福島県田村市おおたかどや山・九州局:佐賀県佐賀市はがね山)、アメリカ(コロラド州フォートコリンズ)、イギリス(カンブリア州アンソーン)、ドイツ(マイトフリンゲン)・中国(河南省商丘市)の計6か所存在。
![]() 「国立研究開発法人情報通信研究機構提供」 |
![]() 「国立研究開発法人情報通信研究機構提供」 |
日本国内では、福島局と九州局から送信される標準電波で北海道から沖縄までカバーされ、日本標準時が制定されています。
そして、標準電波送信所では、基準となる時刻を刻む「セシウム原子時計」が作る”秒の定義”に基づく標準電波が電波塔より送信されています。
【セシウム原子時計】
セシウム133原子の振動数から時刻を生成する時計装置で、「秒の定義」に基づき標準電波を生成。
1955年にイギリスの国立物理学研究所(NPL)で開発され、1967年に「セシウム133原子の基底状態の2つの超微細準位間の遷移に対応する放射の9 192 631 770周期の継続時間」を1秒間の基準とする「秒の定義」が制定された。
セシウム原子時計の精度は、およそ1×10-13以下で、約30万年以上経ってようやく1秒の誤差を生じるという値となっている。
原子時計の精度は、計算上で30万年に1秒の誤差。
水晶振動子による一般的なクォーツ時計の精度は、一か月に20秒程度の誤差と言われていますので、標準電波を受信する電波時計の精度は驚異的と言える超高精度です!
↑標準電波を生成するセシウム原子時計「国立研究開発法人情報通信研究機構提供」
GPS電波時計
GPS電波時計:地球を周回しているGPS衛星から送信される電波を受信する時計
地球から約2万km上空の衛星軌道上を周回する「GPS通信衛星」に搭載されている原子時計が送信する電波を受信する時計がGPS衛星電波時計です。
【GPS通信衛星】
1993年12月から運用が開始され、現在は6つの衛星軌道状に4衛星ずつ、合計24機もの人口衛星がGPS電波を送信。
日本の上空では、2010年に打ち上げられた測位衛星「みちびき」が電波の送信を担当している。
当初想定された宇宙開発や軍事での衛星利用だけではなく、測量・観測・航空機や船舶の運航・自動車や列車の運行管理やナビゲーションなどの大きなものから、携帯電話の位置情報データまで活用され、現代社会には無くてはならないものとなっています。
地球上どこでも電波を受信し、常に正確な時刻を表示することが出来るため、標準電波送信所からの受信エリアの限界(送信所を中心とした周囲1500km~3000km)がある標準電波を受信する電波時計よりも高性能と言えます!
↑地球の周りを周回する多数の人工衛星から様々な電波が送信されています。
電波時計のメリット
電波で正確な時刻を受信する「電波時計」のメリットは下記のとおりです。
・常に正しい時刻を知ることができる
・時刻変更が必要な場合でも自動で変更される
正確な時刻を知ることができる
電波時計もGPS電波時計も、初めて使う時などに手動で強制的に電波を受信したり、自動で電波を受信して正しい時刻に調整されます。
機械式時計では当たり前の、【時刻合わせ】や【日付調整】をする必要が一切ありません!
常に正確な時間を表示してくれることから、飛行機や鉄道を頻繁に利用したり、Web会議や打ち合わせなどが多い、正確な時間に追われるビジネスマンに最適です。
時刻変更が必要な場合でも正しい時刻に変更してくれる
GPS電波時計は、ヨーロッパやハワイなど日本との時差が大きいエリアへ移動した場合でもGPS衛星からの電波を受信すれば、使用している現地の時刻に自動で変更されます。
海外への視察や出張の多いビジネスマン、海外旅行の多い方にオススメです。
※標準電波を受信する電波時計では、基本的に販売されているエリアの標準電波を受信するため、海外旅行先などでは電波受信設定をオフにして通常のクォーツ式時計として使用しますが、ワールドタイム機能を搭載したアストロンなどの一部のモデルでは受信エリア設定を変更してその場所の標準電波を受信する電波時計も存在します。
↑テレビやラジオの放送、電話やWi-Fiの通信など様々な電波が飛び交っています。
GPS電波時計の方が、海外でも時刻調整の必要が無いことから高性能ですが、位置情報などの付随するデータ量により消費電力が多かったり、標準電波時計よりも販売価格が高価となっていますので、自分にあった電波時計を正しく選ぶことが重要です。
ビジネスシーンでも使える!高性能なおすすめ電波時計ブランド4選
電波時計を購入するなら、機能やサイズをしっかりとチェックしてできるだけ長く愛用したいですよね。
宝石広場で販売している数ある時計ブランドの中から、「電波時計」で人気や実績のあるモデルをご紹介いたします。
電波時計の人気ブランド
メジャーな時計ブランドの中でも、日本の時計ブランドである【セイコー】【シチズン】【カシオ】は、高性能な電波時計を数多く展開しています。
日本以外ではドイツの時計ブランド【ユンハンス】も電波時計をラインナップしています。
しかもユンハンスは、1985年に世界で初めて電波を受信するテーブルクロックを一般向けにリリース。
さらに小型化をすすめ、1990年には世界初の電波式腕時計「Junghans Mega 1」をデビューさせています。
その後、1993年にはシチズンが、日本、中国、アメリカ、ドイツの世界4エリアの電波送信所から送信される標準電波を受信する、より高精度な「多局受信型電波時計」を世界で初めて開発し、現在に至ります。
セイコー
SEIKO アストロン
セイコーの電波時計と言えば、世界初の量産型クォーツ時計として1969年12月25日に銀座の服部時計店で発売された名作時計「セイコークォーツ アストロン 35SQ」の名を引き継いだ、電波時計コレクションの【アストロン】がオススメです。
そんなアストロンの中でも特におすすめしたいモデルは「アストロン ネクスター SBXY037 8B63-0BB0」です。
・税込日本定価:231,000円 ・ケース素材:チタン |
まず目に飛び込んでくるのが、スーツスタイルにビシっと映える、美麗なブルーの文字盤。
そして、トレンドをおさえたブレスレットとケースが流れるように一体化したデザインは、上質でラグジュアリーな雰囲気が感じられビジネスシーンにも最適です。
またチタン製のケース・ブレスレットは、セイコーが独自に開発した表面加工技術の”ダイヤシールド”コーティングが施され、傷や劣化に強く、ステンレス素材と比べて軽量のため、長時間着用しても疲れにくいストレスを感じさせない使用感です。
日本が世界に誇るSEIKOの、世界を股にかけるビジネスマンの強い味方のタイムピースと言えます。
シチズン
CITIZEN アテッサ
シチズンでは、最先端テクノロジーを搭載したチタン素材の時計でブランドを代表する【アテッサ】が電波時計としてオススメです。
そんなアテッサの中でもオススメは、このモデルのためにフィット感に優れた合成ゴム素材のウレタンストラップが組み合わされた「アテッサ CC4050-18L」です。
・税込日本定価:275,000円 |
こちらのアテッサは、シチズン独⾃の光発電「エコドライブ」を搭載したGPS電波時計です。
エコドライブとはシチズン独自の光発電時計のシステムで、室内で手に入るわずかな光でも電気に変えて時計を動かすことが出来ます。充電をフルに行えば半年以上動き続ける性能を持っており、日常使いには抜群の機能です!
こちらの「CC4050-18L」は、20代から40代くらいのビジネスマンから高い支持を集めるアテッサの中でも、初めてウレタン製のストラップが使用されたモデルで、大型のケースであっても装着感の良いモデルです。
その装着感の良さの理由は、傷やサビに強くて見た目が美しく、軽くて金属アレルギーでも安心の肌にも優しいシチズン独自開発のチタン素材「スーパーチタニウム」の採用です。
ウレタン製ストラップとチタン製ケースの組み合わせは、驚きの軽さを実現しており、アクティブな使用に耐えうるスペックがあります。
スポーティーな印象のストラップモデルですが、文字盤は品の良い顔立ちをしていますので、ビジネスシーンでも上手く馴染む一本です!
カシオ
CASIO G-SHOCK
カシオの電波時計では、止まらない・壊れないでお馴染みの世界一のタフネス時計【G-SHOCK】の紹介です。
スピードモデルとも呼ばれる角型ケースの5000系/5600系が定番かつ人気なモデルだと思われていますし、色々なランク付けのサイトでも5000系/5600系が人気の上位とされていますが、そんなスピードモデルに次ぐくらい人気の高いコレクションが、優れた潜水機能を持つダイバーズウォッチの【フロッグマン】です。
今回ご紹介するのは、最上位ライン”MR-G”に属する「MR-G FROGMAN MRG-BF1000R-1AJR」です。
・税込日本定価:594,000円 ・ケース素材:チタン |
定価が60万円に迫る高級機ですが、その価格に見合うハイクオリティで圧倒的なスペックを誇ります。
細部まで研磨されたチタン素材による高い質感とたっぷりなボリューム感。
”フロッグマン”の名が指し示す通り、200m防水の本格仕様です。着用してダイビングを行えばダイビンログの記録とデータの確認を行えます。
56.0×49.7mmの無骨でインパクトのある左右非対称の大型ケースですが、スクリューバックの裏蓋に、フロッグマンでお馴染みのアイコニックな”潜水カエル”が描かれており可愛らしい一面もあります。
海での使用に特化した印象ですが、オフの日はもちろん、オフィスカジュアルな服装にも意外とハマるスポーティーな標準電波時計です。
CASIO オシアナス
G-SHOCKはすでに持ってる!という方に、G-SHOCKと並ぶカシオの人気シリーズ【オシアナス】をご紹介します。
チタン素材を用いた洗練されたデザインの機能性あふれるタイムピースとして、「オシアナス」はビジネスパーソンから多くの支持を集めており、宝石広場でも入荷後すぐに完売となってしまう大人気シリーズです。
・税込日本定価:280,800円 ・ケース素材:チタン |
コンセプトは<テクノロジー・エレガンス>で、先進的なテクノロジーとスポーティーで洗練されたフォルムを兼ね備えています。
一風変わった『オシアナス』というネーミングは、ギリシャ神話に登場する海の神「オケアノス」に由来し、波がモチーフの「OCEANUS」ロゴマークに、テーマカラーは海の青を連想させる「オシアナスブルー」色という、海の青がふんだんに使われたタイムピースです。
さらにこちらは、ケースとブレスレットに傷に強くて軽量なチタン素材を採用し、さらにDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを施すことにより、ダイヤモンド並みの高い耐摩耗性と美しい質感を実現。
精悍なブラックボディにテーマカラーのブルーが映える、スーツスタイルでキラリと個性を発揮できる時計です。是非とも今後の入荷にもご期待ください。
ユンハンス
JUNGHANS マックス・ビル メガ
最後は、今まで紹介してきた時計とは毛色が異なる【ユンハンス】の電波時計のご紹介です。
ユンハンスは、世界初の電波式腕時計を製造したドイツのメーカーで今回の記事では絶対に外すことが出来ないブランドとも言えます。
クオーツや電波時計と聞けば国産ブランドが一番最初に浮かぶ方が多いと思いますが、電波時計としてはかなりスタイリッシュな時計でビジネスシーンに最適です。
そんなユンハンスから紹介する電波時計は「マックス・ビル メガ 058/4823.04」です。
・税込日本定価:158,400円 |
このモデルの特徴はモデルの名前にもなっているマックス・ビルのデザインを元にしている点です。
有名な芸術家、建築家を数多く輩出したバウハウスで学んだマックス・ビルのデザインは、無駄をそぎ落としたシンプルでありながら飽きが来ないデザインです。3針と日付、視認性の良いインデックスは時計としての最低限の機能を備えています。
多くの電波時計は電波を強制受信する際、大きなプッシュボタンを操作しますが、こちらのモデルは側面リューズ下のプッシュボタンをピンで押すタイプ。
ケースの厚さが9mmというスリムな点も、軽量で快適な着用感につながるポイントです。
比較的大型のモデルが多い電波時計の中だからこそ”シンプル”という異色さが際立つ時計です。
大型のケースが苦手な方やフォーマルなシーンが多い方にはオススメの1本です。
まとめ
「電波時計」について、いかがでしたでしょうか?
個人的にはセイコーの「アストロン ネクスター」やユンハンスの「マックス・ビル メガ」のような、畏まった場面でも使えるデザインの時計と、シチズンの「アテッサ」やカシオの「MR-G」のようなアクティブなデザインの時計を1本ずつ揃えるのが欲を言えば最高の組み合わせで、長く使っていけるのかなとも思っています。
電波時計の良いポイントは、時刻を調整する手間が必要無い点と、ビジネスシーンに最適なルックスと機能性、さらに優れた機能性に対して販売価格がお求めやすいコストパフォーマンスの高さです。
電波時計は機能の特性上、時計が比較的大型になることが多く、細腕の方や大きなケースで疲れてしまう方には使いずらいと思われているかもしれません。
しかし、今回ご紹介した時計のように軽量なチタン素材のモデルや小ぶりでスリムなモデルも存在します。
また全体的にアクティブにご使用いただく事を想定して作られたモデルが多い為、実際にご試着していただくと腕に馴染む着用感に驚くかもしれません。
”ロマン”という点では機械式時計が、「機能性」では流行りのスマートウォッチの方が優れているかもしれません。
しかし『地球上どこでも正確な時刻を知ることに特化した技術』を有した時計は電波時計だけです!
私は”正確な時を刻むツール”という考え方は、それはそれでロマンが感じられると思います!
それではまた別の記事でお会いしましょう!
今後も是非よろしくお願いいたします♪
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