買取部のアイバです。
私、当社に勤めて14年と7ヶ月になります。
10年ひとむかしと申しますが、これだけ勤めさせていただきますと、自分が販売した品物をお買戻しさせていただくことも多々あります。
もちろん、販売させていただいたときは長くご愛用いただけるよう願っているのですが、実物を実際にご使用いただかないと分からない部分や相性もあり、難しいところです。

私の経験での買戻し最短記録は「10分」。
エレベーターを降りた瞬間に違う気がしてということで、お買い戻しになりました。
さすがに気まずかったのですが、運良くUSED品をお買い上げいただいていた為、少のダメージで済み、気持ちよくお帰りいただきました。
もしこれが新品を販売していたらと思うとゾッとしますね。

これは極端な例ですが、新品は気持ちが良いものの、飽き性の方はUSED品を選ぶことをオススメします。万が一、飽きちゃったときはそんなに損をしないですみますので。
最長はついこの前買戻しさせていただいたIWCのマーク12。これがなんと私の勤務期間とほぼ同じ14年と6ヶ月。
最初は分からなかったのですが、お話させていただいて付属品を見ると、あら懐かしいギャランティーがあるではないですか。
記憶をたどると、確かこの時計は私が入社して3本目に販売したもので、エライ程度がよかった(当時の私には新品同様に感じた様な気が)正規のUSED品。ギャランティーカードがすぐ近くの東急本店だったのが印象的で、思い出しました。
新品として1995年の12月に販売されていて、私が販売したのが1996年の5月15日。当時はまだマーク12が新品で売っていたんですよねぇ・・・。
すっかり貫禄がついて帰ってきたもんです。今では箱は経年変化でボロボロですし、針の夜光もヤラレぎみ。良くぞ戻ってきたぞマーク12!
ほぼ15年ぶりの再会にしばし感傷に浸ってしまいましたが、お客様に事情を説明したところ、気持ちよくお買戻しとなりました。お客様も気に入ってお使いいただいていたそうでうれしかったです。
一年もそろそろ終わりですが、来年もうれしい再会があるといいなぁと思いつつ、今年最後のブログ当番の筆を置きたいと思います。