BMWのバイクを一度は買おうかと思ったスタッフ・タカギです。
やはりアドベンチャーバイクとしての最高峰はBMWだと今でも思っています。
『BMW R 1200 GS Adventure, “30 Years GS” special model (05/2010)』。この限定車が欲しかったんです。試乗もしました。なんであきらめたか・・・都内で生活している僕にとって幅が有りすぎる・・・
そして『BMW HP2ENDURO』。このHP2ENDUROも少し憧れていたんですが、ついつい出来心で知人のHP2にダートで試乗するチャンスが有って乗ってみたんです。
なんで諦めたか?僕にはまだまだこのバイクの良さを引き出せません。これをダートで乗り回している人を見たら追いかけるのを諦めた方がいいと思うほどです。水平対向エンジン。これこそがBMWの魂なわけです。
この記事の目次
BMWといえばドイツ。ドイツといえばA.ランゲ&ゾーネ
Bayerische Motoren Werke AG。
BMW独自の、メーカーらしさという意味では100%裏切らない独特な世界観と職人魂と価値観が有ります。日本のモノづくりとは違うドイツらしいモノ造りの伝統を感じられます。
ドイツといえばA. Lange & Söhne。
これこそドイツの時計です。
第二次世界大戦中に戦火にあいその後も東ドイツ政府に接収され、メーカーはグラスヒュッテ国営時計会社に統合。その後もIWCの協力のもとウォルター・ランゲ氏が再興を目指すも機械時計史上インパクトのあったクォーツショックで頓挫・・・。
東西統一という歴史的な動きの後に『ドイツ最高峰の時計を復活させる』。1990年12月7日、A.ランゲ&ゾーネの商標が再登録。
激動の戦後からクォーツショックまで歴史に翻弄されたランゲ。
ヴィンテージウォッチ/アンティークと今では呼ばれオークションで高値を更新するようなアイテムが作られた期間をメーカーとして過ごせず、この20数年で一気にブランドらしさや確立した世界観などは、どのブランドよりも凄いと思います。
リヒャルト・ランゲ・トゥールビヨン“プール・ル・メリット” LS7604AF 760.032F
一言で表現するなら最高峰の『妥協なき作りこみ』。私は少し触れました。
7時位置に設置されたトゥールビヨン。8時から10時の間には隠された文字盤が。3時間の間はトゥールビヨンが少し隠れてしまうという事実をモノともしない姿勢が凄いです。
ストップセコンド機能
ストップセコンド機能を付けています。
リューズを引くことでアームがテンワとテンプを押さえて停止させる機構に特許を取得してます。
リューズを引いてない状態
リューズを引いた状態
リューズを引いた事によりテンワにアームが当りトゥールビヨンが停止します。
より正確な時間合わせを可能にするために構築された機構という事です。トゥールビヨンという機構自体が複雑かつ高価になり時間という概念は薄れがちなんですが、あえて正確な時間を捉えられるようにするというザクセン時計職人魂を感じさせてくれます。
トゥールビヨンが凄いなんて言うレベルにこの時計はいません。
先日子供たちと『めぐりあい宇宙編』を見ていたんですが、あの方も劇中で言っておりました。『圧倒的じゃないか・・・』。※すいません。あまり時計の事だけを真面目に書く性分ではないので・・・
本当にこの構造は凄いと思います。ランゲだからこそ似合うと思うんです。
チェーンフュジー機構
そしてストップセコンドだけじゃありません。チェーンフュジー機構です。
かつて精度向上のためマリンクロノメーターに搭載されていた機構を腕時計サイズまでに小型化。1994年にランゲは成功させています。
時計のゼンマイは巻き上げされゼンマイが解放されることにより動きます。開放されるときのトルクが一定ではないので、チェーンを使いトルクの一定化をさせて精度の安定をさせる事が出来ます。
あの方が言っていいました。『ザクとは違うのだよザクとは・・・』
細部の仕上げ
細部にもぬかりはありません。この美しい仕上がりとバランスは数あるブランドの中でもTOPクラスのです。
職人のザクセン魂の賜物でありメーカーの姿勢が良く分かる美しさです。
全てのランゲの時計に言えることは…あの方も言ってました。『美しいものが嫌いな人がいて?』
ここまで書いて思います・・・真面目に書き続ける事が出来ない自分のサガ・・・
プール・ル・メリット(Pour le Mérite)の意味は
意外にもフランス語です。
1740年プロイセン王国にて制定された勲章のひとつで、当時は戦功賞と平和章が存在しており第一次世界大戦終戦までプロイセン軍の最高名誉勲章のひとつでした。英語名でBlue Max(映画にもなっています)。
フリードリヒ・ヴィルヘルム4世は、1842年新たに平和勲章と呼べる等級を設けました。プール・ル・メリット科学芸術勲章 (Pour le Mérite für Wissenschaften und Künste) 。これは人文科学、自然科学、ファインアートの三つの分野を対象としたものでした。
1918年には廃止され、1952年には平和勲章として復活しました。最高の功績を残した人に贈られていた勲章です。
VW問題で揺れるドイツですが、やはり職人魂を肌で感じられるランゲは素晴らしい時計です。