ブロブを読んでいただいてる読者の皆様『大変ご無沙汰しております!』
宝石広場の店頭スタッフ・タカギでございます。
前回のブログから約二年もの長い長い間、ブログ投稿から離れていました。
お客様からも『ブログどうしちゃったんですか?』的な質問を度々受けたりしてました。
※あまりにも内容がヴィンテージな時計とマニアックなバイクに寄り過ぎていて、ブログの方向性が…
そのマニアックなバイク方面の活動も相変わらずですが、ビックリするくらい乗ってません。
乗らないというよりは、コロナという難敵の登場によりレースイベントもほとんど開催されず… 肝心のマシンは減ったのか?増えたのか? ![]() 厳密にいうと台数増えてます! 何年も密かに狙っていた、オーストリアのエルツベルグ鉱山に1500人以上ものライダーが集結して開催される世界一過酷な究極のオフロードバイクレース『Erzberg Rodeo』に参戦した、ドイツが誇る巨星”BMW”とオーストリアのスポーツバイクメーカー”KTM”のマシンを揃える!という、無謀とも言える野望が遂に実現しました!! 年式は古いです。 |
この記事の目次
ヴィンテージの世界
腕時計の場合、『現行デイトナ116500LNを定価で手に入れる!』のは非常に困難ですが、生産されている限り可能性はゼロではないでしょう。
しかし、ひとたび生産が終了した製品は、腕時計でもバイクでもクルマでもスニーカーでもビックリマンチョコでも、市場での流通数が減り表舞台から姿を消し、どんどん入手が難しくなっていきます。
さらにもっと年単位で時が経つと、モデルによっては<生産終了・入手困難・現行には無いディテールなど>さまざまな要因、販売者やマニアの思惑によって希少価値・骨董的価値がプラスされて、新たなステージへと昇格していくのです。
まったく希少価値が付かないで、ひっそりと役目を終える製品がほとんどですが。
■ ROLEX コスモグラフ デイトナ Ref.6263

現行機種「デイトナ116500LN」の洗練されたラグジュアリースポーツ的な要素は皆無な、ヴィンテージロレックスを代表するモデル「デイトナ 6263」
プラスチックベゼルを備えた最後の手巻き式デイトナです。
バイク同様に、わたしの手持ちの時計達も気づいたら”ヴィンテージ”という新たなステージに昇格してましたので、今回ご紹介いたします。
ヴィンテージ時計とは
そもそも”ヴィンテージ”という定義は何でしょうか。
似たような古い製品に対して”アンティーク”という定義も存在します。
世間一般や時計業界、関連団体や出版物などによって少し違いは有りますが、ざっくりまとめると下記のようになります。
【 アンティーク時計 】
1950年~1960年以前に製造された時計、製造後100年を経過した時計
【 ヴィンテージ時計 】
1960年から1990年代に製造された時計、製造後20年を経過した時計
多数の中古時計を販売しております宝石広場では、ヴィンテージ時計を下記のように定義して、お取り扱いしております。
【 ヴィンテージ時計 】:1990年代以前に製造された時計
宝石広場の時計工房で外装仕上げや洗浄をして、綺麗な状態に仕上げられた通常の「中古商品」とは区別して、「ヴィンテージ」商品として分類しております。
※ヴィンテージ商品の一部では、当時の雰囲気を損なわないよう仕上げをせず、傷・経年劣化などはあえてそのままの状態で販売しています。
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どれも完売後は二度と入荷しないような1点物の古い時計ばかり、不定期ですが随時入荷してきております。
※自社の時計工房にて動作確認済みですので、ご安心ください。
ヴィンテージ時計ご紹介
私自身、若い頃よりアンティーク時計やヴィンテージ時計を扱う業界に関わりが深く、実際に年式の古い時計を長い年月使い続けてきており、かつ宝石広場店頭スタッフの中でも実用年数も相当長いかと思いますので、その視点から紹介できればと思います。
私物ヴィンテージ時計① オメガ スピードマスター
最近使用頻度が上がっている愛用のスピードマスターです。(※売り物ではありません)
オメガのアイコン的存在であり、個人的にはまだまだ現行品と変わらないと思うんですが…
1998年時点で10年落ちの中古として手元に来ましたので軽く30年以上経過しています。
こう見ると正直『ボロイ時計だなー』って思いますが、この存在感とオーラは新品では売っていません。
■ 参考商品 ■
OMEGA スピードマスター プロフェッショナル ST145022
現行スピードマスタープロフェッショナルのスタイルが完全に確立された”第五世代”と呼ばれる、1968年から1996年頃までという非常に長い間生産されたロングセラーモデル。
文字盤12時位置のSpeedmaster筆記体ロゴ最後の”r”部分が下方向に伸びている『下がりr』というディテールが最大の特徴です。
私物ヴィンテージ時計② ロレックス サブマリーナー
そして今日も少し思うところがあり、1998年に購入したRef.16610サブマリーナーを腕に付けてきまして・・・
よく雑誌などで書かれている”ノンポリッシュ”・”フルオリジナル”状態と言われる製造時のままの外見の個体です。(※こちらも売り物ではありません)
※ヴィンテージ時計では、パーツ交換や外装仕上げされていない”フルオリジナル”状態が非常に好まれます。
自分で新品を購入し、いつも手元にいたので断言できるわけです。
プラ風防ばかり持っていて完全安心防水機構の時計が欲しくて購入し、当時は新品/現行モデルでしたが、気づいたらヴィンテージ枠にそろそろ・・・
■ 関連商品 ■ いつの時代も圧倒的な存在感を放つ”キングオブダイバーズ”サブマリーナー。 |
ヴィンテージ時計との付き合い方まとめ
私が考える、ユーザー目線での実用実戦使用のヴィンテージ時計との付き合い方です。
1:日本は欧米よりも高温多湿です
パッキンなどのパーツや構造的な問題で1950-1970年代の時計は厳しいです。
モデルによっては1980-1990年代の時計もそれは同じかもしれません。
2:20年以上前と現在では技術的な部分で違います
時計の製造技術や工作精度、使用される素材などは、日々進歩しています。
3:20年以上経過したパーツは手入れしてても《ヤレ》は出ます
どんな素材でも経年による変化や劣化がつきものです。
4:精度を求めるなら心に余裕を
古い時計に完璧な精度を求めてはいけません。
5:劣化ではなく時間の経過
時間経過によるエイジング、枯れてイイ味が出た♪と思いましょう。
アンティーク・ヴィンテージ、ポストヴィンテージ・ネオヴィンテージ(←いつの間にか生まれた言葉)など古い時計を楽しむには、それなりに『覚悟&心のゆとり』が必要なのは否めないですよね。
でも時計も工業製品なので、新機能や新技術が詰まった新製品の方がそれだけ耐用年数が長く、当然長持ちします。
しかし古い物には、その時の時代時代の良さというのがあり、作られた当時を想い、それを含めて楽しめればより充実した時間が過ごせるのかなって思います。
ですので、アンティークやヴィンテージの時計は、『美術作品』・『伝統工芸品』のような芸術的価値を見出していただくとよろしいかと思います。
今後もヴィンテージ実用している者として、ヴィンテージをいかに楽しめるか、普段どうゆう視点から時計を見ているのか、私の私物時計を織り交ぜて紹介できればと思います。
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随時さまざまな古い時計が入荷してきております、宝石広場の「ヴィンテージ時計」に今後もご注目ください!
それでは、また次回!
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