今年二度目の登場のアイバです。
当店のブログでも話題にしているスタッフが多いことでも分かるように、世の中にガンダム好きの人は多いと思いますが、今、ガンダムといえば話題になっているのはコレではないでしょうか?
知っていらっしゃる方も多いと思いますが、中国の四川の遊園地に有る(有った)ガンダムモドキ、通称・中華ガンダムです。しかし、黄色いだけでまんまですねぇ・・・。お台場ガンダムがFRP製だったのに対し、布で作っている地球に優しいガンダムらしいです。
このニュース、笑うのを前提に流されていると思いますが、日本人がそんなに笑ってよいものかとも思います。大体、私が小さい頃に普通に『ガンガル』売っていましたし。ガンガルが有りなら中華ガンダムも有りのような気が・・・。
オリジナルを参考にして作ったというセイコー 御賜の銀時計
さて、コレだけでは宝石広場のブログに見えないので、やはりオリジナルを参考にして作ったという国産時計を紹介いたしましょう。
セイコー社 ナルダン型 御賜 銀時計
この時計は「セイコーシャ ナルダン」と呼ばれ、昭和初期にセイコーがユリス・ナルダンの懐中時計を参考にして(というかパクっ・・・ゴニョゴニョ)作ったもの。
この年代のセイコーの他機種と比較するとはるかに技術水準が高い高級機です。
どうもユリス・ナルダンの懐中用をベースにロンジンのテイストを微妙に取り入れているらしく、完全なフルコピーではありません。
ナルダンと比べると中華ガンダムで言えば改良型のマークⅡぐらいは違うのかな?中華ガンダムマークⅡ(改良されてトゲ付き)
当時の資料を見ると独自に改良しているにもかかわらず、セイコー自ら商品名ですでに「ナルダン型」と言い切ってしまっています。
男らしいなぁ、セイコー。おおらかな時代だったんですねぇ・・・。
この個体は私のコレクションで、いわゆる「御賜の銀時計」。
資料によりますと…御賜の時計は明治21年より、陸軍士官学校、陸軍騎兵学校等の軍学校、帝国大学、学習院、商船学校の成績優秀者に、天皇陛下からの褒章として与えられたとあります。
いろいろな種類の時計が恩賜の銀時計として贈られましたが、ナルダン型は昭和初期に使われていました。
昭和5年に生産が始まったものの、繊細に作りすぎたため高価であまり売れなかったらしく、宣伝もかねて恩賜時計に使われたらしいです。
ただし当時の日本が生産していた材質の問題もあり、非常に故障が多く実用には向きません。当店のようなお店が保証付きで販売するのは難しい一本ですね。
しかしナルダン型という外国の時計を参考(?)にした時計を、これから国を担う優秀な若者に天皇陛下が贈るというのは、何かよろしくないような気がするのは私だけなんですかねぇ。