宝石広場のブログをご覧頂いている皆様、こんにちは!若月です。
皆様はドイツのSINN(ジン)はご存知でしょうか?第二次世界大戦中にドイツ空軍のパイロットだったヘルムート・ジンによって1961年にフランクフルトに設立された時計ブランドです。
彼は、『パイロットに必要な時計とは計測機器である。』と語ったように、SINN社は単なる腕時計を作るのではなく、プロフェッショナルに必要不可欠な【時間】を知る為の計測機器、特殊時計を作り出すことを至上命題としている、何とも男らしいブランドなのです
ジン U1000-EZM6
パイロット時計ではありませんが、本日は『U1000-EZM6』を紹介したいと思います。
1000mもの防水性能を確保したプロフェッショナルダイバーウォッチです。
時計の装着時に物が引っかからないようにリューズやクロノグラフのプッシュボタン
は全てケースの左側にデザインされています。
大きめのクロノプッシュボタンはダイビンググローブを装着したままの操作が可能で、深海でプッシュボタンを押しても浸水してしまう心配はございません。
文字盤8時位置に文字盤色と同じ黒色で入ったArマークはケース内部にアルゴンガスが充填されていることを表しております。
通常、ムーブメントに使用される潤滑オイルが劣化してくると高速運動をしているテンプ部分に静電気が発生します。アルゴンガスは極めて安定したガスですので、静電気や空気を可能な限り排除して放電腐食までを防ぐ魔法のような気体なのです。
アルゴンガスとペアで搭載されることの多いこの『ドライカプセル』は、ケース内部の微量の水蒸気を可能な限り取り除き、精度の向上とオーバーホール期間を長くするために開発されたものです。ケース素材には実際にドイツの潜水艦に使用されるUボートスチールが使用されています。Uボートスチールは海水耐性、反磁気性、表面硬度が非常に高い素材です。
そのUボートスチールに窒素を使い浸炭加工が施されており、セラミック以上の硬度(1500ビッカース)があり、キズが付き難くなっております。
では、また・・・