みなさん、こんにちは。
アフターサービス部コジマです。
先月からプラモ作成を始めましたが
全く作業が進んでいません。
おおざっぱな仮組みだけした後、モデルには触らず、
ずっと資料集めだけしてました。
こんなのが作れたらいいな、と。
元々の形がだいぶアバウトなこともあって、1つづつ解消していくと
なかなか膨大な作業時間になりそうです。
メッキされているホイールですが、スポークは実車の半分、
しかも太い。
ネットで探すと色々な加工している方がいるようなので参考にしつつ
ハブは自作しようと思うのですが、、、。
素材は何にしようか?
何かを作るとき、大事な事です。
せっかく作っても強度や質感がズレると、どれだけ精密に作っても
イマイチな出来上がりになってしまいますからね。
ということで。
今回の話は素材です。
時計にも様々な素材が使われますが、
近年ではより素材・形状に工夫が見られるようになりました。
テンプ・脱進機は数ある時計の部品の中でも精度に影響が出やすく
さらにその他の部品より繊細です。
軸径なんて1mm以下ですからね。
ちょっとした衝撃なんかでも、折れるときは折れます。
素材の話をする前に、なんで時計が正確な時間を刻むのか。
かるく説明です。
振り子、ってありますよね。
柱時計なんかの真ん中で揺れてるアレです。
重さと振り子の長さが同じなら1往復する時間は一定、
という法則がありまして。
柱時計の振り子をより小型化したものがテンプにあたります。
オモリは輪っかで、棒が中心に小さく見えるヒゲゼンマイです。
柱時計の振り子が左右にゆれる運動をテンプの回転運動に置き換えたわけです。
テンプが回転運動をする度に中央のヒゲゼンマイは収縮を繰り返します。
が。
が、です。
ここにはある意味致命的な欠陥があります。
収縮を繰り返す、ということは。
そのたびにヒゲゼンマイはその間隔を広げ・狭めることになります。
そこに。
衝撃が加わると?
ヒゲゼンマイが絡んでしまうことがあります。
また、磁気が加わると?
ひどい場合は隣同士くっつき、それでなくても
磁気によって隣同士ひかれあい、テンプの回転運動は乱れてしまいます。
両方とも、結果として設計時よりヒゲゼンマイは短くカウントされてしまうんです。
為に。
時計はひどく進んでしまうことになります。
ロレックスのミルガウスや、
ムーブメントの外側に、より磁気帯をしやすいケースで保護することで
ムーブメントの磁気帯びを防ごうとしています。
とても小さな部品なのでなかなか新しい素材で作り出すことも難しいようです。
ようやく、ここ数年でシリコン製などのヒゲゼンマイを搭載した時計も
発表されはじめましたが、まだまだ普及はしないようです。。。。
新しい技術が出来るたびにワクワクしますが
では搭載されていないモデルを持つ方はどうすればいいのか?
例に上げたヒゲ絡み・磁気帯びでしたら対処はすぐに出来ますので
お気軽にお声をかけてくださいね。