修理・アフターサービス

時計外装ねじの”ゆるみ”問題に備えるには【その時は突然に】

みなさんこんにちは!アフターサービス部の小島です。

なんだかアレですね。梅雨入りしたっていうのに全然雨がふらずに好転が続いてて、水不足に拍車がかからないかちょっと心配です。

まぁそれはそれとして。先日DVDを購入しました。

”Long Way Down”

イギリス北端~アフリカ南端ケープタウンをバイクで2人旅するのです。 企画それ自体もステキですが本編中で2人が出会う人達がまた最高でゆく先々でいろんな出会いが。。。!

とりあえず、旅にでたい。とにかく遠くへ行きたい。

見てるとワクワクが止まらなくなってすぐにでも出かけたくなってしまい、今夏のツーリングはどこに行こうか悶々としています。 毎年京都まで1泊3日の強行ツーリングをしていますが、今年は四国とか行ってみたいなぁ・・・

時計のネジは緩みやすい

さて。今回の時計の話はネジについてです。

時計というものは”組み立てられて””修理時に分解する”という性質上、ケースだったりブレスレットだったり、ムーブメントにもネジが使われています。

ネジはなぜ緩みにくくなるのか?

ネジがなんで締めると緩みにくくなるのか?というと締め込む事でネジ山にテンションが掛かって摩擦でもって緩みにくくなる、というのがざっくりとした説明。


オスネジを締め込んだ場合、少し細かく分けると

  1. ネジを締め込む
  2. ネジ山の最後まで締め込まれる
  3. さらに締め込むことでオスネジとメスネジのネジ山が密着する
  4. オスネジとメスネジのネジ山の間に摩擦が生まれ、緩みにくくなる

という段階にわかれます。

※簡単な図面を書こうとしましたがWindowペイントでは難しかったので断念しちゃいました


一般にネジを締めるというのは4番の段階を差すのだと思いますが、
要は、最後まで締め込まないと(軽く回しただけだと)すぐに振動や衝撃で緩んでしまうのです。

時計外装のネジは振動で簡単に緩んでしまう

さて、初めに触れたとおり、時計には色々な場所にコレでもかというほどネジが使われています。

使う上では外装部分のネジは注意が必要です。 なぜか? 振動で緩んでしまうことがあるのです。

しかも内装と違って緩んで落ちた場合、たいてい探すのはひどく困難です。どこで落としたのかも分からないですからね。。。

どれだけネジを締め込んだとしてもあくまで”緩みにくく”することしか構造上出来ないために、使っていると各部が緩み、急にポロッと外れてしまうことがあるのです。

手元にドライバーなどをお持ちでしたらご自身で締め込む事もできますが、時計の使用環境というのはなかなかに過酷なようで、単純に締め込むだけではすぐに緩んでしまいます。

外装部品には緩み留め剤(接着剤)を塗布して緩みを防止します

そこで外装部品には緩み留め剤、というものを塗布してネジを締め込み、ネジのそもそもの緩まないようにする力と、緩み留め剤の力があってようやく安心してお使いいただけるようになっています。 

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締め込まれる素材によって使い分けをしています

もしも、もしもお使いになっているお時計のネジ緩みなどありましたらお気軽にご相談下さい。

  • 修理担当した時計
私が担当しました

宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。

時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。

1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。

是非お気軽にお問合せください。

ご依頼方法も様々にご用意しています。
まずはお気軽にご相談ください。

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