IWC -IWC Schaffhausen-

【耐磁時計】ニオブ・ジルコニウムからシリコン製ひげぜんまいへ|ふるきをたずねて新しくを知る

買取部アイバでございます。

店頭で、新規入荷のモデルをチェックしておりましたところ、気になるモデルがございました。

オメガ シーマスター コーアクシャル アクアテラ クロノメーター 15000ガウス

om1204-21

ショーでの発表から気にはなっていたのですが、なかなか実物もカッコイイです。

この時計が持つ15000ガウスという耐磁能力ですが、一般に使われている医療用MRI装置の磁場強度は5000~15000ガウスですので、理論上は大丈夫という事になります。

(実際は他の部分が吸いつけられてぶっ飛んでいくことでしょう・・・)

ご存知の方も多いと思いますが、他のメーカー製の耐磁時計に比べても格段に高い防磁性は、シリコン製のひげぜんまいを採用しているという点にあります。

このアプローチ法は、IWCがインヂュニアで一時採用していた方法と似ていて、1989年に販売されたインヂュニアでは、ドイツのシュトラウマン研究所で開発されたニオブ・ジルコニウムという特殊金属を使用していました。

249710-1カタログ上、50万アンペアの耐磁製能を備え(50万アンペアとは約6000ガウス)、実際の実験では370万アンペアにも耐えたとの報告もあります。

この金属は磁力は帯びにくいのですが、非常にハイコストで、寒暖の差による精度差にも弱かったらしく、1年ほどで生産を終了しています。

(メーカーこそ違いますが)25年の歳月が材質の壁を突破したわけで、これからも、「あれ?何か覚えがあるような」という事が有るのかもしれませんね。

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