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【腕時計の豆知識】シグマダイヤルとは?意味や歴史、アンティーク時計の世界をご紹介!

こんにちは、宝石広場ネット部の西です。

Σ σ ς

みなさんは↑のような文字を見たことはありますか?

数学が得意な人は、Σという文字は見たことがあるのではないでしょうか。
(数学がメチャめちゃ苦手な文系の私にはちんぷんかんぷん)

これらは「シグマ」と呼ばれるギリシャ文字

シグマ Σ, σ, ς

大文字=Σ 小文字=σ 語末形=ς
シグマ(ギリシャ語: σίγμα / σῖγμα, 英語: sigma)は、ギリシャ語のギリシャアルファベット基本文字の全24個中で18番目の文字。

 

そしてシグマの小文字であるσは、実は腕時計の文字盤にも使われています。

だいたい1970年から2003年くらいに生産された、ごく一部の腕時計に採用されていて、あまり広く認識されていませんが知る人ぞ知るディテールとして密かに認知されています。

今回はそんな「シグマ」について詳しく解説していきます。

シグママーク・シグマダイヤルとは

腕時計に使われているシグママークの形

腕時計に記載されているシグマの形を拡大すると、このような感じ。

普通のギリシャ文字のσとはちょっとだけ見た目に違いがありますね。
文字のシグマを、一目で分かりやすいようにアレンジした形状でしょうか。
”マーク”と呼ばれるだけあって、地図の記号のようなデザインですね。

シグマダイヤルの意味

シグママークは、そのほとんどが文字盤に表記されており、”シグマダイヤル”とは文字通り「シグママークが表記された文字盤」のことです。

シグマダイアル表記例1

シグマダイアル表記例1 ↑ ROLEX デイトジャスト 1603

画像のように主に6時位置にσ T SWISS T σと表記されることが多いです。

その意味は腕時計の文字盤に金などの貴金属が使用されていることを示す表記です。

厳密にいえば、文字盤ではなくケースに表記されているモデルもある(かなり稀)ので、文字盤だけでなく、ケースや時計のパーツにもシグママークの意味が適用されます。

つまり、シグママークが表記された時計=金が使われている時計という意味です。

 

ちなみに【 σ T SWISS T σ 】の”T”は、インデックスの夜光塗料に、放射性物質のトリチウムが使用されていることを意味しています。
現在では、安全かつ明るいルミノバやロレックス独自開発の青く光るクロマライトなどの畜光夜光塗料に置き換わっているので、非常にレアなディテールです。

 

シグママーク・シグマダイヤルの起源

1971年 スイスの時計製造の業界団体APRIOR(l’Association pour la Promotion Industrielle de l’Or)がシグママークの登録を出願。
1973年 APRIORに加盟していた一部のブランドでシグママークを採用。シグマダイヤルモデルが製造される。
2003年 幾度かの更新をしながら、この年のモデルまでシグママークが採用され続ける。
2007年 APRIORの消滅。以降のモデルにはシグママークも廃止。

かつてスイスに存在していた団体、APRIORとは?


APRIOR
(l’Association pour la Promotion Industrielle de l’Or)とは、フランス語で「金産業振興協会」を意味する時計製造の業界団体。

・この団体は金の工業用分野への使用拡大の目的で結成されシグママークに関する条約を制定

・団体に加盟したメーカーは条約に基づき、金素材を使用したダイヤルにシグママークを明記

⇒ シグママークで、その時計が金を使用した高級品の証であることを示していたのです。

あらゆるメーカーがシグママークを採用できるのではなく、団体に加盟した当時の一部の有力メーカー(ロレックスやパテックフィリップなど)だけがシグママークの採用を許されたという事情から、現在では希少価値が高まっています。

なぜシグママークが必要だったのか?

1969年にセイコーが発表したクォーツ時計「アストロン」に端を発した”クォーツショック”により、スイスの時計業界は大きな打撃を受けました。

それまで広く普及してきた機械式時計の売り上げが激減して、クォーツ式ムーブメントに注目度が急上昇していった混迷の時代でした。

そのため機械式時計の価値をより強調するために目に見える形で
『シグママークの付いた時計は投資価値がある時計だ!』
ということを明確に打ち出したかったのかもしれません。

シグマダイヤルのモデル

シグママークを採用していた時計ブランドはいくつかあり、代表的なのは<ロレックス、パテックフィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、IWC>など。

弊社にもいくつか入荷しており、そちらをご紹介します。
(※すでに販売済みの商品もございます)

ロレックス デイトジャスト 1603

1970年代に製造されたヴィンテージのデイトジャスト。現在ではあまり見られないステンレス製のフルーテッドベゼルが、無骨な雰囲気を感じさせます。

ロレックス チェリーニ 3833

ロレックスのドレスウォッチコレクション「チェリーニ」にも、シグマダイヤルの時計がありました。31mmの小ぶりなケースサイズのシンプルなデザインは、現行モデルにはないクラシックなスタイル。

パテック・フィリップ ノーチラス 3800/1A-010

パテック・フィリップのスポーツウォッチコレクション「ノーチラス」。現行モデルでケースサイズが40mmオーバーのものが多く見られる中、ひと昔前のこちらのモデルは37mmと小ぶり。主張しすぎない見た目でスマートな印象を受けます。

パテック・フィリップ ゴールデンエリプス 4698J

名前に”黄金の楕円形”という意味を持つ「ゴールデン・エリプス」。その名の通り美しい楕円形のケースが特徴的。こちらのモデルはイエローゴールドケースに色鮮やかなブルー文字盤、さらにベゼルにダイヤモンドが配されたエレガントなモデル。

ヴァシュロン・コンスタンタン パーペチュアルカレンダームーンフェイズ 43031/7

パーペチュアルカレンダーとムーンフェイズの複雑機構をプラチナケースに収めた「ヴァシュロン・コンスタンタン」の最上位モデル。複雑機構搭載でありながらケースは薄型なのが魅力です。

 

シグマダイヤル まとめ

いかがでしたでしょうか?

「シグマダイヤル」は既に製造が終了している古い腕時計に多く見られます。
限られたブランドの限られた製造期間にだけ存在する、希少なディテールです。

人気ブランドのロレックスの場合は、”ヴィンテージロレックス”や”アンティークロレックス”と呼ばれ、古いモデルながら高い実用性と品質を誇り、その希少価値から市場にもなかなか出回らないので、「シグマダイヤル」にお目にかかるのは非常に難しいというのが現状です。

ですが、それだけにかなりレアなタイムピースなので、コレクターや愛好家の方にとってはもちろん、将来的にも大変価値の高い時計と言えるでしょう。

当店でも稀に入荷しますので、この機会にぜひ「シグマダイヤル」に注目して時計を探してみて下さい。

それでは、また。

 

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