こんにちは営業部の清水です。
今回は2006年の『バベル』です。

画像引用:2006 米 / Babel / Paramount Vantage(IMDb)
モロッコ、アメリカ・メキシコ、日本を舞台に、時間軸が交差する作品です。
「バベル」とは、ギリシア語表記「バビロン」のヘブライ語表記で、本来はアッカ語の「神の門」という意味の単語ですが、ヘブライ語のBalal(ごちゃまぜ)から来ているとされています。「言葉が通じない」「混乱」といったニュアンスで広く知られている言葉です。

これで大筋はおわかりいただけると思いますが、あらすじは以下です。
モロッコに旅行に来ていた倦怠期っぽい夫婦(ブラピ&ケイト・ブランシェット)は、現地の子供が撃った銃に当たってしまいます。すぐに近くの村に助けを求めて向かいますが、ド田舎の山奥で十分な手当てもできず、救急車も来ません。

一方、舞台はアメリカ。夫婦の子供を預かるベビーシッターは、メキシコで行われる息子の結婚式に出席したくも、夫婦はモロッコでの事件で帰ってこれなくなりました。仕方なく預かっている子供を連れて、無理矢理メキシコへ向かうも、このシッターは不法就労者でした。
そして日本。母を亡くした聾唖者の女子高生(菊地凛子)と父(役所広司)は、親子関係がうまくいかず、娘は聾唖者であるため恋ができずに苛立っていました。ところがモロッコでの事件には、父が絡んでいたのです。

…何が言いたいんだかよくわからない映画だったので、あらすじも何が言いたいんだかよくわかりません。とりあえずコミュニケーションって難しくて、国を越えて色んな人が実は繋がってました的な内容です。
それぞれのパートのストーリーは深く切ないのですが、それぞれを繋ぐ要素にやや無理がある中で場面が行ったり来たりするので、全体的に印象に残らない作品になっていると思います。
キャストは非常に豪華で、映画界を代表するブラピとケイト・ブランシェット主演作に、日本の役所広司と菊地凛子が出演したことが大きな話題を呼んだ作品です。

ブラピの演技は置いとくとして、大ベテランのケイトと同じ作品内でも(共演シーンはない)、菊地凛子の存在感は抜群で、演技も素晴らしいものでした。
ケイト・ブランシェットがカルティエのタンクフランセーズを着けています。一番ベーシックなステンレスの白文字盤。


■カルティエ/タンクフランセーズ(W51008Q3)¥213,000- 中古
ブラピがタグ・ホイヤーのカレラクロノ。すでに生産終了の手巻き革ベルトモデルです。

まだ8歳くらいのエル・ファニングがブラピ夫婦の娘役として出演しています。

美しく成長したエルは、『ドライヴ』のレフン監督の『ネオン・デーモン』という作品に、誰もが羨む美貌のモデルとして出演しています。スーパーモデルを凌駕するスタイルかどうかは別として、エルがとってもチャーミングで、レフン監督らしくBGMがイケてる作品です。雰囲気シャレオツな賛否両論はっきり分かれる内容で、作品としては大赤字でした。残念。

画像引用:2016 仏・丁・米 / The Neon Demon / GAGA(IMDb)