こんにちは!通信販売を担当しています阿久津です。
本日は私が愛用する、アメリカ発の時計ブランド『ボールウォッチ』について書きたいと思います。
日本では『ボールウォッチ』というと、知る人ぞ知る少しマニアックな時計ブランドといったところでしょうか。。。
しかし!
成り立ちを知れば知るほど、奥が深いブランドなのです。
この記事の目次
ボールウォッチの時計ブランドとしての始まり
航空機が飛び交う前のアメリカの、西部開拓や産業の発展に大きく関わった鉄道。
そしてその鉄道網の発達に、一つの時計メーカーが大きく貢献しました。
そのメーカーがBALL WATCH(ボールウォッチ)です。
ボールウォッチは、アメリカ北東部のオハイオにて1891年に誕生しました。
宝石商を営んでいた創業者のウェブ・C・ボールが、正確な時計を用いて時間を管理統一して、鉄道の運行を正しく行うために時計事業を起こしたのですが、これにはある出来事が関連しています。。。
1891年、速達郵便列車”No.4号”が湖岸サザンミシガン鉄道にてオハイオ州へ向け走行していました。その道中で、同じ線路を先に走行する別の列車”アコモデーション号”を追い抜くという指令が与えられていました。
しかし、”アコモデーション号”の機関士の時計は、何らかの理由で4分間遅れており、時間に余裕があると勘違いをした機関士は列車をゆっくり走行させていました。そこにフルスピードで走ってきた”No.4号”が突っ込み両列車は衝突、大破する大事故が発生しました。
その後、ウェブ・C・ボールが主任時計検査官に任命され、原因究明のため時間と時計の調査を行い、鉄道事業で使われている全ての時計を時計職人に検査をさせ、標準時と30秒以上の誤差がある不正確な時計は調整を義務付けるなど、事故防止のため正確な時計による時間管理を徹底しました。
ウェブ・C・ボールによる徹底的な時間管理により、遅延や事故の発生が減った当時の鉄道員は皆、乗客からだけでなく様々な人々から時刻を尋ねられたとか。。。
ボールが考案した時間管理システムが広い地域で成功を収める⇒時計メーカー「ボールウォッチ」も高性能な時計で名声を得る⇒鉄道産業も時計事業も共に規模を拡大して発展していったという、アメリカンドリーム的なサクセスストーリーがバックグラウンドにあるんです!
鉄道好きな方に、特に注目していただきたいブランドです。
現在のボールウォッチ
広大な北アメリカ大陸において、正確な時刻で正確に列車を運行し、鉄道産業の発展に貢献するために創設された時計ブランド「ボールウォッチ」。
機関室の高温や列車の振動など、過酷な環境下で働く機関士や鉄道員に向けた『あらゆる過酷な環境の下で正確に時を告げる』というブランド理念に基づき、その耐久性や信頼性は他の時計メーカーの追随を許しません。
そして現在は、本部をアメリカ合衆国からスイスの時計産業の中心地であるラ・ショー=ド=フォンへ移し、防水性・耐久性・耐磁性・視認性をさらに追求し、鉄道員だけではなく、世界を股にかけて活躍する現代人に向けた腕時計を多数製造しています。
ボールウォッチが高い評価を得る3つの理由
タフな作りと正確な時計により、ボールウォッチはブランド誕生以来、常に高い評価を受けています。
ブランド理念の”あらゆる過酷な環境の下で正確に時を告げる=タフ&ディペンダブル”が反映された、頑丈で精度の高い時計が特長です。
他の高級ブランドの時計よりも「タフで正確」な優れた時計であるために、ボールウォッチ独自の実用的で機能的なテクノロジーが多数投入されています。
ボールウォッチが高評価の理由① タフさ
過酷な環境下でも動作するために、ボールウォッチ独自のシステムを搭載し、屈強な時計を構成しています。
耐衝撃性を高める3つのシステム
■スプリングロック耐震システム
ヒゲゼンマイへ掛かる衝撃を最大66%も和らげるする世界初の衝撃緩和システムです。バンパーをヒゲゼンマイの周囲に配置して衝撃を緩和して、長期間の高精度を維持できます。
■スプリングシール耐震システム
精度を調整する緩急針を特殊なプレートで固定して、衝撃による精度不良を防止する独自機構。これにより緩急針のズレを防ぎ、精度不良を防ぎます。
■アモータイザー耐衝撃システム
常に大きく動く、巻き上げ用のローターを任意でロックし、ケース上下の衝撃から守りムーブメントを安定させます。ケースサイドからの衝撃には、ムーブメントを覆うように衝撃を吸収するエラストマー素材のインナーリングを搭載しています。
セーフティロック・クラウンシステム
常に水や衝撃に対峙するリューズ部分の保護とリューズの締め忘れれを防ぐための、耐衝撃性と防水性を高めるシステムです。リューズを覆ってガードするプロテクションプレートがリューズを衝撃から守り、リューズの締め忘れを完全に防止します。
2点留めの屈強なバックルシステム
高品質なステンレススティールの塊から削り出して製造されたバックルにより、約140kgの力に耐える屈強さを誇ります。
耐低温性・耐高温性に優れた潤滑油
極地や砂漠など温度変化の過酷な地域で使用可能な、スイス製の特殊な潤滑油を採用。マイナス40℃からプラス60℃までという幅広い温度変化内で正確に動作します。
ボールウォッチが高評価の理由② 正確さ
ただタフな時計なのではなく、しっかりと正確に動作する高精度さも自慢です。
スイスCOSC認定「クロノメーター」
メジャーな高級時計ブランドと同様に厳しい精度基準をクリアしています。
クロノメーター:スイスの検定機関のCOSC(Controle Officiel Suisse des Chronometres)によって認定される精度規格
自社開発ムーブメント
ムーブメント専門メーカー製の汎用ムーブメントではなく、「正確性」・「効率性」・「信頼性」を追求して自社開発されたムーブメントを搭載しています。
高い耐磁性
磁気が内部に進入する防ぐため、磁気を防ぐシールドでムーブメントを覆ってガードしています。さらに軟鉄製の裏蓋とインナーリングを用いてムーブメントをカバーして保護しています。
全く新しい夜光「マイクロガスライト」
今まで夜光塗料に比べて70%以上も明るい、自ら発光する新しい夜光システム。蛍光塗料を塗布したガラスチューブ内部をトリチウムで満たすことで、約10年間にわたって発光します。高い視認性で、暗闇でも一目で時刻が分かります。
ボールウォッチが高評価の理由③ コスパに優れる
安かろう悪かろうではない、価格以上に優れた時計という評価も得ています。
コストパフォーマンスが高い
タフで高精度な時計なのに、他の高級時計ブランドと比べて価格が安い。
細部までしっかりと作りこまれた時計なのに、多くのモデルが10万円~20万円台が中心となっています。
ボールウォッチの評判として、『性能の割に価格が手頃』や『重量感や高級感があってとても頑丈』という声をよく聞きます。愛用する私も、実感しています。
実際に私がご案内したお客様でも、ボールウォッチのコストパフォーマンスの高さにビックリされた事が何度もあり、機械式時計が初めての方に強くオススメしているブランドです。
私物のボールウォッチ・エンジニアIIレビュー
5年程前でしょうか、仕事用の時計とは別に休日に使うプライベート用の腕時計が欲しくなり、こちらのボールウォッチに目をつけていました。
■BALL WATCH ストークマンレーサー NM2088C-SJ-WHBE
水色が好きなので、こちらのなんとも控え目な差し色が気に入っておりました。
元々ボールウォッチが好きで気になっていたのではなく、この時計のブルーのカラーリングが好み→ボールウォッチが気になった♪というのが正しい順番です。ですので冒頭に書いたボールウォッチの歴史を知ったのは恥ずかしながら最近のことなんです。。。
※現在、宝石広場ではブラック文字盤×レッドカラーの「ストークマンレーサー」をストックしております。
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私が買おうと決めた時には「ストークマンレーサー」は在庫切れで、再入荷する気配も無し。諦めて似たようなデザインのこちらの「エンジニアII」を購入しました。
■BALL WATCH エンジニアII アラビックホワイト NM1020C-S4J-WH
私が求めていた条件をバッチリとボールウォッチは満たしてくれました。
・中古価格で10万円くらい、機械式の時計
・使いやすさ、壊れにくい頑丈さ
・スポーティーさ、カジュアルさ
ボールウォッチをいざ使ってみると、上記の理想の条件どおりで満足しています♪
そして、コストパフォーマンスが高い!という所有者でないと判断できない評価を、私も購入後すぐに実感しました。
タフで高精度という特長をいかしてガンガン使えるので、オンもオフも大活躍しています!
・少しだけ雑に扱っても安心!
(腕時計には、少しの衝撃も加えては×です!)
・10気圧防水性能で水回りで使っても安心!
・スポーティーなルックスでスーツスタイルにも以外とマッチ
・自発光で明るい夜光”マイクロ・ガスライト”で視認性もバッチリ
・カタマリ感とメカニカル感、重量感と高級感のあるつくり
・2点留めバックルの止まり具合もチープさは皆無
上記のように価格以上に優れたポイントが多く、使い勝手が良い万能な時計と言えます。
ボールウォッチの良いところである、価格の割に細部を気にかけている所以でしょう。
細部というと細かいですが、秒針の末端”RR”ロゴのカウンターウェイトのディテールも誇らしげでお気に入りです。
ちなみに、この秒針や文字盤12時位置にデザインされた、クラシックな印象の筆記体”RR”ロゴは、ズバリ鉄道を意味するRail Rordの頭文字の2つのRが、ボールウォッチのロゴマークになっています。
さらに、通信販売タカハシのSTAFF SQUAREでも、ボールウォッチを紹介しておりますので是非ご覧ください。
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レザーベルトの組み合わせ実例紹介
ブレスレットで使用していましたが、長時間着けていると重量感で少し疲れるのと気分転換を兼ねて、ストラップに変更して使用しています。
服装や季節によってチェンジできるよう革ベルト、ナイロンベルトを揃えました。
いくつかご紹介させていただきます。

まずは水色に白ステッチの入った厚みのあるカーフレザーベルト。

少し暖かくなってきた春先や初夏にはこちらの型押しの白いカーフベルト。

夏場の本格的に暑い季節にはナイロンストラップで爽やかスポーティーに。

ナイロン素材なので、汗や汚れが付いても、洗ってクリーンな状態を保てます!
仕事で使用する時には、クロコダイルレザーベルトを装着。

元々狙っていたブルーの色合いや、「エンジニアIIアラビックホワイト」のブルーグリーンの差し色に合わせた、ブルーのカラーリングが多いですね。

ブレスレットだと重たい!、夏はナイロンストラップ・冬はレザーベルトにチェンジしたい!など、ご相談ください。宝石広場オリジナルのストラップやバンビ社製ストラップなど、さまざまなレザーベルトやナイロンストラップをご提案させていただきます。
ボールウォッチの主力コレクション
現在「ボールウォッチ」の新品アウトレット商品が多数入荷してきております。

どのモデルも、堅牢さが一目で分かる力強いマッチョな印象のタイムピースなのですが、主力コレクション「エンジニア」をはじめ、機能性別にコレクションが分かれてて、それぞれ鉄道に由来する名称が付けられています。
エンジニア
ボールウォッチのポリシーである”タフ&ディペンダブル”を具現化した、耐衝撃性・耐磁性・視認性・防水性に優れた、ブランドを代表する基幹機種が「エンジニア」です。中でも「エンジニア ハイドロカーボン」は、耐衝撃性や視認性が高められたハイレベルな性能を持ち、2004年の誕生以来、ボールウォッチを牽引するハイエンドコレクションです。
トレインマスター
正確な時刻を必要とする鉄道員用の腕時計として作られたDNAが現代にも息づく、古き良き時代を思わせるクラシカルかつ、機能的なデザインが特徴の「トレインマスター」コレクション。
ストークマン
「ストークマン」は、機関車を長時間力強く走らせるために、機関室の窯に石炭をくべる機関手(ストークマン)をイメージして作られたコレクションです。過度な装飾を排した質実剛健なつくりの時計です。
どのモデルも、ボールウォッチの特長どおりコストパフォーマンスに優れたタフで正確なタイムピースです。
※保管時に付いた細かい傷などが有りますが、使われていない新品の状態です
※そのため、アウトレット商品で特別価格での販売となっております
ボールウォッチまとめ
ボールウォッチの時計はどれも、機械式時計の初心者には特に嬉しい、お求めやすい価格帯となっています。アメリカの産業発展と共に、過酷な条件下で鍛えられて質を高め規模を拡大していった、歴史ある時計ブランドです。
初めての1本から、2本目3本目の方にもオススメなブランドです。
アメリカ発のフロンティア精神が生きる”タフで高精度な時計“を、是非お手に取って体感してみてください!
それでは!!

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