こんにちは、営業部の清水です。
今回は激しい男前ジェイク・ギレンホール主演「ナイトクローラー」です。
画像引用:2014 米 / Nightcrawler / ORF,GAGA (公式サイト / 公式FB)
「ナイトクローラー」とは世界各地に実在する職業で、報道専門のパパラッチのことです。事故現場や災害現場などで過激な衝撃映像を撮り、マスコミに売って収入を得ます。
主人公のルイス(ジェイク)は人脈も学歴も仕事もない崖っぷち男。ナイトクローラーの存在を知った彼は、見様見真似でナイトクローラーとなり、より高値で売れるようどんどん危険な現場に踏み込んでいきます。
インターネットやSNSの普及で、テレビや新聞よりも早く、より過激な情報があっという間に広がる昨今において、視聴率や売上げのためにパパラッチを助長させて、情報操作・虚偽報道・過剰報道をするマスコミの黒い面を浮き彫りにした作品といえます。
が、本作の本質はそこではなく、「ひとりの人間が起業し成功する」過程をナイトクローラーという異質な職業を介してリアルに描いています。
主人公ルイスにはコネも学歴もありません。それでもずば抜けた執着心と優れた状況判断能力、人を説得する話術、必要物資への惜しまない投資など、「成功する人間の鑑」のようです。モラルも法律も度外視した、一見異常とも思えるルイスの行動は、どん底から這い上がろうとする野心の表れでもあります。
ナイトクローラーは造語で、業界ではストリンガーと呼ばれます。アメリカには実際にストリンガー会社もあり、本作の製作に協力しています。なお本作の撮影期間は、なんと28日間だったというのだから驚きです。
過激な事故現場映像やカーチェイスシーンなども多くありますが、派手な演出ではなく、あくまで物語の中の出来事で、比較的淡々と進みます。娯楽度は高くないですが、そのぶん主人公の内面の変化が強く感じられる作品です。
「ブロークバック・マウンテン」でアカデミー賞にノミネートされた、世界的にも演技が高く評価されているジェイク。今作でのノミネートは成らなかったですが、狂気に満ちた演技が非常に高い評価を受けました。
恐ろしいイケメンですが、今作ではあえて髪形をダサくしてますね。さらに役作りで9キロも落としたそう。プレミアでの彼はこんなに色男です。
ジェイクは作中でブライトリングのクロノマット「ぽいの」を着用しています。(断定できませんでした)
一応作中の演出(だと思う)ですが、ブカブカ過ぎて完全にひっくり返ってるシーンも多々ありました。
こちらは作中のモデルに近いリアルブライトリング。ブライトリング/クロノマット(A156A53PA)358,000(税込)
こちら全国公開でしたが、タイトルが謎邦題ではない貴重な作品です。もう良いんですよ、すべての映画が原題のカタカナ読みで。