買取部アイバです
金無垢というとちょっと押し出しが強い印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
確かに独特の輝きは持つ人を選びますし、
年が若いうちは抵抗があるのもよく分かります。
今回紹介させて頂くのは、ちょっと面白いなぁと私が思った2本。
両方とも、手巻きの薄型キャリバーを搭載するモデルです。
少し年月が経った時計なので、ちょうど良く油っけが抜けて、イヤラシサが少ないと思います
(ヴィンテージの良いところですね)
まず一本目は、ヴァシュロンの角型手巻きモデル。

こちらはまだヴィンテージと呼ぶには早すぎるかもしれませんが、
かと言って、現在のモデルとはちょっと違う雰囲気を持った時計です。
キャリバーは現在でも使われている薄型手巻きキャリバー1003を搭載しています。

1003は厚さ1.64mmという非常に薄いムーブメントで、
古典的な手巻きの良さを持ったムーブメントです。
スケルトン化され、ウン千万クラスの時計にも使われることがあるのは一寸うれしい感じですね。
続いてはセイコーが誇る薄型キャリバー68を搭載したこちら
(2ピースのケースでムーブメントが取り出しにくい構造の時計の為、
修理部の高橋君にご迷惑をおかけしました。 ご協力サンキューです。)


68系は今年度のセイコー腕時計100周年限定モデルの中のいくつかにも搭載されているキャリバーです。
セイコーの技術の集大成として1969年に誕生した極薄ムーブメントである68系を搭載するモデルのご始祖様で、
セイコーのホームページの68系を紹介する箇所にもこの通りこの時計が紹介されています。

薄型キャリバーは精度面とはまた違った技術力が求められ、
メーカーの力が試されます。
そんな機械を搭載した時計を持つのも悪くないのでは
今回紹介したこちらの2本はこれから店頭に並ぶ予定です。
実物をご覧になりたい方は少々お待ち下さいませ。