また悪い虫が騒ぎ始めているスタッフ・タカギです。
何が悪い虫かと言いますと・・・KTMの古いラリーマシンです。なんせ1999年式・・・一度くらい本物が欲しいという気持ちが抑えられないんです。そして自分で買えると思える範囲がこのあたりだと思うんです。今ならなんと中古で41万え~ん。
本物ラリーマシンですが、流石に買えるとは思えないんです。メーカー希望小売価格(本体価格:税別)/350万円。これに登録や検査費用など・・・(400万円は見えてくるでしょう)
機能・性能が簡単にいうと20年違うわけです。この違いはかなり大きいと思います。
そして古いバイクはどのメーカーも純正部品の欠品を迎えています。おおむね10年を目安にだんだん『ご相談パーツ』的な感じになっていきます。
現に先日某国内メーカーの走るには100%必要な部品(ホイール関連)を注文したら右は即納で左は注文がたまり次第生産・・・15年は落ちてないバイクなんですがどうなんだろうか・・・
この記事の目次
古いバイクや時計の市場価格と修理・修繕不能に陥る危険性?
古いから当時と違い安くなっているというのはどの世界でも有るような事で、さあ時計はどうでしょうか?
- 古い=プレミアム(当時よりもはるかに価値が高騰していく)
- 古い=価格が安くなる
同じ感覚です。
全体的に価格は高騰していますが、それでもバイクや車のように修理・修繕不能に陥る危険性が少ない気がします。
実在するコインを使い改造し時計にしてしまう『コインウォッチ』の世界
さて今回は私の密かな楽しみ
コインウォッチです。
この世界もかなり深い感じで作り手の意地を感じます。実在するコインを使い改造し時計にしてしまうという『どこまでできるかやってみよう大会』みたいな世界です。薄く小さくそして完成度が高くまるでコインという世界ですね。
腕時計に関してはコルムをよく見かけますが、今回はコインのトラベルウォッチです。
なぜ日本のメーカーではコインウォッチが無いのか?
SEIKOのクレドールなどであってもいいように感じますが、10万円金貨など使って『日本製』コインウォッチ・・・これは作れないのです。
『貨幣損傷等取締法』というのが有ります。法律で日本のコインを改造することを禁じています。
第1項 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
第2項 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
第3項 第1項又は前項の規定に違反した者は、これを1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。
本法でいう「貨幣」とは、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」に定める貨幣のことである。同法5条1項に定める「五百円、百円、五十円、十円、五円及び一円の六種類」の貨幣および同法5条3項に定める記念貨幣は本法の規制対象となる。
このように日本の貨幣で作れないわけですが、通貨として終わっていれば…
コルム コインウォッチ寛永通宝
寛永通宝を使って時計の文字盤を作り出しコインウォッチの魅力を引き出しています。
置時計として作られたコインウォッチ
さて今回は腕時計ではなく置時計として作られたコインウォッチです。
これです。リバティーヘッドを使ったピアジェの逸品です。1895年発行の20ドルコインです。オリジナルは直径が34mmの様ですが、ほぼ同じですね。
ここで加工前のコインのデータですがアメリカのサイトに有りましたのでとりあえず見てみます。
- 直径 34mm
- 重量 33.40g
- 側面 Reeded Edge(これはコインエッジですね)
- デザイン James Barton Longacre(アメリカ合衆国造幣局第4代彫師主任)
このようになっています。美しく精密に隠されたボタンを押すと、連邦の彼も言ってました『こいつ動くぞ』。
その隠されたスイッチの完成度がすごいのです。いかにコイン然として魅せることができるか、その職人魂とメーカーとしてのプライドが目で見て感じられます。
正直写真だとわかりやすい感じですが、本物のは疲れてるとよくわかりません。
そんな時連邦の彼は言ってました。『こうゆう時、慌てたほうが負けなのよね』
なぜ2ヵ所の厚みが違うのか?
時計本体を収納させるために一段深くなっています。当然深くなるため加工も大変ですが、縁は開閉する際に力がかかる為に少し厚めになっているのでしょう。
仕上げはペラルージュ仕上げとなっています。開けなければ分からないところにまで、しっかりと仕上げが施されています。
このような腕時計には無い違った魅力を持つ置時計なんかどうでしょうか?
追記 連邦軍ではいまいち絡ませづらかったです・・・