あまりお久しぶりでないアイバです。
「秘すれば花なり秘せずは花なるべからず」
コレは室町時代初期の猿楽師、世阿弥の書き残した『風姿花伝』のなかの一節です。
” 花 ” とは観客に大きな感動を与える力を指し、
あえて表現することを惜しみ隠すことで、
美を追求する事が良いという意味です。
うーん
確かにぱっと見て分かりやすい時計もいいものですが、
秘して光っている時計もまたカッコイイものです。
例えば

これなんて普通の人から見ればただのスピードマスターですが、
なんとホワイトゴールド製。
ダイヤルも特別に製作されたエナメルダイヤルに、
わざわざ一本一本のシリアルをプリントする手の込みようです。
世界57本限定で作られ、日本定価は400万オーバー(笑)。
これを着けるって贅沢ですよねぇ・・・。
あえてヤングサラリーマンもする時計と同じに見える時計を着け仕事をする。
なんと贅沢な遊びでしょう。
なんぼなんでもそこまで秘さないほうがとは思いますが。
(↑ホワイトゴールド製)
(↑ステンレス製)
こちらはもう少し分かりやすいですが、
まだまだ十分秘しています。

こちらのロジェ 「エクスカリバー」もあえてホワイトゴールド。
ステンレスモデルとホワイトゴールドモデルで、
差異を付けるメーカーも多いですが全く一緒です。
定価はステンが200万に対してWGは400万オーバー。
いさぎが良くてカッコイイですね。
何でもないGショックのようですが・・・
よーく見るとGではなくWとなっています。
その名もウッドショック(笑)
アメリカでカスタムで作っているモデルらしく
あえて堅牢性を捨てているのが面白いですね。
横から見たところ。木製であることがよく分かります。
どうでもいいけどカビるだろうなこれ。
人生色々、時計も色々有るのが面白い。
一本目は直球で分かりやすいのを買ったのなら、二本目は変化球も良いのではないでしょうか。